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2012年4月入学用の入試関係情報

1. アドミッション・ポリシー

 東北大学公共政策大学院が受け入れる学生像とは、そのカリキュラムによって自己の能力を一層涵養することのできる人物であり、具体的には以下の資質を持つ人物です。

  • 公務及び公共政策の立案・制度設計に不可欠の法学・政治学への理解を、基礎レヴェルで有すること。
  • 討論・交渉・文章作成などコミュニケーション能力を豊かに持ち、集団作業への適性を有すること。
  • 公共性への情熱を持ち、公務に対し献身的な資質を有すること。

 したがって入学試験では、入学後科目履修に必要な法学・政治学への基礎的な理解を有していることを考査するとともに、「公共政策ワークショップ」において集団作業に積極的に参加する人物であることを面接で審査します。これによって、法学部卒業生のみに有利にならない試験を実施し、社会人・他学部学生が受験しやすいように配慮します。

2. 概要

 入学試験は10月の土曜日および日曜日に実施されます。また、合格発表は、入学試験の1週間後に行います。入試会場は、東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区片平)となります。
 入学試験は、提出書類、小論文および面接の総合判定により行います。小論文は土曜日の9時〜10時30分に行い、面接は土曜日または日曜日に行います。

3. 小論文

 小論文は、土曜日9時〜10時30分に行います。
 小論文の問題は、内政関係の政策課題、経済に関連する政策課題、および国際関係の政策課題の3分野から出題します。受験者は、その中から一つを受験時に選択して、小論文を作成します。ここでは、受験者の具体的な政策課題への対処法として作成された文章から、受験者の法学・政治学についての基礎的な理解を考査し、かつ現代社会が抱える政策課題についての基礎的な知見を審査することが目的となっています。
 小論文では、例えば次のような問題が出題されます。

内政関係 1.現在、地方の疲弊が進んでおり、早急に地方の活性化策に取り組むことが求められている。
 今後、持続可能で活力ある地域社会を創造していくためには、国や地方公共団体において、どのような取組みが必要と考えるか、あなたの考えを述べなさい。また、そのような取組みを進める上で想定される課題や問題点についても、併せて述べなさい。
2.現在、高速道路について、従来の距離に応じて料金が上がる対距離料金制に替えて、全面無料化や上限料金制(1,000円又は2,000円)の導入が検討されている。
 このような施策の導入をどう考えるか、人々の道路利用、地域経済、他の公共交通機関、環境など社会に与える影響を幅広く考察した上で、あなたの考えを述べなさい。
経済関係 3.日本の経済は1990年代以降低成長路線に移行し、「失われた二十年」と言われることがある。これまで低成長脱却に向けてどのような政策論争がなされたか説明した上で、今日の日本が成長回復に向けていかなる方策を取るべきか、民主党政権が本年6月に取りまとめた「新経済成長戦略」にも適宜言及しつつ、あなたの考えを述べなさい。
国際関係 4.東アジアにおいても、ASEANの「統合」など、地域統合への動きが進んでいる。日本として、こうした動きに、どう関わって行くべきだと考えるか。東南アジアとの歴史的関係並びに中国及び韓国との関係にも触れつつ、あなたの考えを述べなさい。

4. 口述試験

 口述試験は、土曜日または日曜日に行います。日時は後日受験者に通知します。受験者が多数となった場合、一部受験者については、その了解を得た上で、上記の試験日に加えて、これと近接した日程で試験を実施することがあります。口述試験は、複数の面接実施委員により、受験者1人ずつ、約60分程度で実施します。
 口述試験は、受験者の法学・政治学の専門知識を問うものではなく、コミュニケーション能力や集団作業能力等を総合的に判定するために行われます。

5. 本年度の入試日程

出願受付期間平成23年9月1日(木)〜9月7日(水)
入学試験平成23年10月1日(土)、2日(日)
合格発表平成23年10月7日(金)

6. 今後の予定

 7、8月に学内外の説明会及びオープンキャンパスを行い、募集要項等の配付を行います。

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