公共政策大学院TOP > 入試情報 > 2013年4月入学用 > アドミッション・ポリシー

2013年4月入学用の入試関係情報

1. アドミッション・ポリシー

 東北大学公共政策大学院が受け入れる学生像とは、そのカリキュラムによって自己の能力を一層涵養することのできる人物であり、具体的には以下の資質を持つ人物です。

  • 公務及び公共政策の立案・制度設計に不可欠の法学・政治学への理解を、基礎レヴェルで有すること。
  • 討論・交渉・文章作成などコミュニケーション能力を豊かに持ち、集団作業への適性を有すること。
  • 公共性への情熱を持ち、公務に対し献身的な資質を有すること。

 したがって入学試験では、入学後科目履修に必要な法学・政治学への基礎的な理解を有していることを考査するとともに、「公共政策ワークショップ」において集団作業に積極的に参加する人物であることを面接で審査します。これによって、法学部卒業生のみに有利にならない試験を実施し、社会人・他学部学生が受験しやすいように配慮します。

2. 概要

 入学試験は9月末の土曜日および日曜日に実施されます。また、合格発表は、入学試験の1週間後に行います。入試会場は、東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区片平)となります。
 入学試験は、提出書類、小論文および口述試験の総合判定により行います。小論文は土曜日の9時〜10時30分に行い、口述試験は土曜日または日曜日に行います。

3. 小論文

 小論文は、土曜日9時〜10時30分に行います。
 小論文の問題は、内政関係の政策課題、経済に関連する政策課題、および国際関係の政策課題の3分野から出題します。受験者は、その中から一つを受験時に選択して、小論文を作成します。ここでは、受験者の具体的な政策課題への対処法として作成された文章から、受験者の法学・政治学についての基礎的な理解を考査し、かつ現代社会が抱える政策課題についての基礎的な知見を審査することが目的となっています。
 小論文では、例えば次のような問題が出題されます。

内政関係の政策課題 1.東日本大震災後の災害応急対策・災害復旧・復興の諸局面を踏まえて、国・地方公共団体・民間が果たすべき(あるいは果たした)役割に関し、種々の議論がなされている。実際の諸事例を念頭に置きながら、誰がどのような役割を果たすべきか、あなたの考えを述べなさい。
2.環境政策における市民参加の必要性は、1990年代から国際的な共通認識となり、日本においても様々な取組がなされてきた。多くの政策領域のなかで、特に環境政策において市民参加が必要とされる理由について、あなたの考えを述べなさい。また、今後、環境政策における市民参加を進める上で想定される課題や問題点についても、併せて述べなさい。
経済に関連する政策課題  2008年のいわゆるリーマンショック以降、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加の議論など民主党政権下で行われた取組に至るまで、従来の日本の規制緩和の方針について様々な意見がみられている。このような最近の状況も踏まえ、過去の規制緩和に関する議論を概観した上で、今後の日本の経済規制改革はどうあるべきか、あなたの考えを述べなさい。
国際関係の政策課題  中国は、この20年ほどの間に、日本にとって最大の貿易相手国になった。その一方で、近年、中国の軍事動向に対して日本の防衛当局は警戒感を強めている。日本にとって重要な経済パートナーであると同時に安全保障上の懸念材料でもある中国を念頭に置き、日本は今後いかなる対外政策を展開していくべきか、あなたの考えを述べなさい。

4. 口述試験

 口述試験は、土曜日または日曜日に行います。日時は後日受験者に通知します。受験者が多数となった場合、一部受験者については、その了解を得た上で、上記の試験日に加えて、これと近接した日程で試験を実施することがあります。口述試験は、複数の面接実施委員により、受験者1人ずつ、約60分程度で実施します。
 口述試験は、受験者の法学・政治学の専門知識を問うものではなく、コミュニケーション能力や集団作業能力等を総合的に判定するために行われます。

5. 本年度の入試日程

出願受付期間平成24年8月29日(水)〜9月4日(火)
入学試験平成24年9月29日(土)、9月30日(日)
合格発表平成24年10月5日(金)

6. 今後の予定

 7、8月に学内外の説明会及びオープンキャンパスを行い、募集要項等の配付を行います。

▲このページの先頭へ