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新入生の皆さんへ

 4月1日付けのウェブサイトでのお知らせの後、仙台市内でのクラスター発生という危機が顕在化し、東北大学全体として、オリエンテーションと当面の授業をオンラインにより実施することが4月2日に決定され、昨日には「緊急時における東北大学行動指針(BCP)」のレベル3への引き上げがなされました。
 学生間の主体的な議論と現場でのヒアリング調査を中核とするワークショップにとって、現在の状況が厳しいものであることは否めません。それでも、これまで積み上げてきた独自の教育方法を何とか活かすよう、教職員一丸となって準備を進めています。皆さんもどうか、我々の思いを正面から受け止め、ぶつかってきて下さい。
 振り返れば2011年は、5月連休明けのスタートでした。あの時の現場、そこに立つ学生の姿は、忘れられません。そして、被災地で学びたいという理由で、東北大学公共政策大学院を選んで入学する学生が続いたことに、希望を感じました。
 今年度は、先の見えない混乱のなかで、学生と教員がワークショップの形から模索していく試練の年になりますが、あの時と同じく、いよいよ始まると希望に燃えている皆さんとともに挑戦していきたいと思います。そして、公共政策大学院を離れても、公共政策の意味を突き付けられるこの時に、言葉だけでなく行動に移し、公共政策の担い手になることを通じて、ともに前進していきたいと願っています。

公共政策大学院長  飯島 淳子

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