ワークショップB活動報告

写真

 ワークショップBでは「横手市介護保険事業計画の策定を通じた地域包括ケアシステムの推進方策に関する研究」をテーマに、教員2名と学生4名で活動しています。他のワークショップと比べ学生の人数は少ないのですが、その分学生の責任感が強く、また学部出身者と社会人学生が双方いることから、多様な視点から建設的な議論が行われています。

 さて、介護保険というとあまり馴染みの無い方もいらっしゃるかと思います。この制度は、一定年齢以上で介護サービスが必要と認定された方の各種介護サービスを受ける際の自己負担を1〜2割に抑え、残りの部分を保険給付する仕組みです。開始は2000年という比較的新しい制度ですが、急速に進行する高齢化の影響もあり、給付額は増大し、それに比例するように保険料も高額化しています。

 市区町村には3年に一度介護保険事業計画を策定することが義務付けられており、私たちは秋田県横手市協力のもと、本計画の内、地域包括ケアシステムに関しての政策提言を行うべく活動しています。地域包括ケアシステムとは、高齢者が介護を必要する状況に陥った場合でも、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援体制を構築するというものです。

 ワークショップ開始当初は座学等インプット中心の活動でしたが、先日初めて横手市へヒアリング調査に赴き、介護政策に関わる各セクションの方から貴重なお話を伺いました。事前にこれまでの介護保険事業計画や、横手市が行った住民アンケートを確認した上でヒアリングに臨んだのですが、実際に現場で活躍されている職員の方々の知見から得るものがとても多く、「足で情報を稼ぐ」ことの重要性を痛感しました。

 まだまだ始まったばかりの活動ですが、次回のニューズレターでは、横手市でのフィールドワークの成果についてもっと詳しく御紹介させていただきたいと考えております。どうぞお楽しみに。

▲このページの先頭へ