ワークショップD活動報告

将来の東北農業の姿とその実現のための政策展開

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 私たちワークショップDは、学生8名と教員3名のチームです。各人のバックグランド(出身地、大学での専攻、年齢、社会人経験)は多種多様で、お互いの良さを尊重しつつ、自由な意見交換を行っています。

 私たちが取り組んでいるテーマは、「将来の東北農業の姿とその実現のための政策展開」です。日本社会は、人口減少、高齢化社会の到来、グローバル化・情報化の進展等により、これまでにない社会経済の転換期を迎えております。これまで豊かな自然環境の中で農林水産業が営まれ、食料の安定供給に大きく貢献してきた東北地域も、人口減少による衰退の可能性が指摘されており、持続可能で活力ある地域を維持していくためにも、農業が成長産業へと生まれ変わることが喫緊の課題となっています。

 私たちは、新たな担い手の育成、農地利用集積、6次産業化、輸出促進等の農政改革の動向を踏まえつつ、将来の望ましい「東北の農業」の姿(モデル)を設定し、これを実現するための政策手法について検討し、政策提言としてまとめていきます。

 スタートから2か月。4月は、農業政策や農業関連の基本事項に関する理解をインテンシヴな文献講読によって深め、東北農政局の方にもお越しいただき東北農業の現状と課題について御教授いただきました。5月上旬には仙台市農林部の方にコーディネイトしていただき、ヒアリング調査を実施しました。訪問先は、先進的な取り組みを進めている企業、ブランド化に邁進する農業法人、区画整理された圃場、交流施設、排水施設や販売所などでした。実際の現場の様子を見て、現場の方々のお考えを伺い、文献講読だけでは見えてこない新たな知見を豊富に得る貴重な機会となりました。

 「東北の農業」の理想的な将来像を描き、その未来の実現に少しでも貢献できる政策提言を策定するために、ヒアリング調査を広範に展開し、そこから得られた情報をもとに具体的な問題解決策について検討を重ねる。こうした作業に、メンバー全員が使命感を持って取り組んでまいります。私たちは、「食べて研究しよう!」というスローガンを掲げており、東北の特産品そのものについても日々理解を深めております。(笑)

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