ワークショップC活動報告

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 ワークショップCは、毎年一つずつ設置されている「国際ワークショップ」です。今年度は、いつも温かくご指導くださる教員2名、そして強い個性と志を持った学生6名で活動しています。

 今年度、私たちが取り組んでいるテーマは「国際危機管理に関する研究と政策提言」です。

 「もし、今ここでテロに巻き込まれたら――」

 皆さんは考えたことがありますか?
 国際情勢はめまぐるしく変化しており、特に冷戦後の覇権国不在=G0と呼ばれる今日では、対人的・政治的要素が複雑に絡み合うテロ等の「危機」と向き合っていかねばなりません。そこで私たちは、海外にいる日本人がそのような危機に巻き込まれないよう如何に予防するか、そして巻き込まれてしまった場合は如何に被害を最小限に抑えるかを考え、現場における危機管理のあり方を探っています。

 まだ開始してから2ヶ月足らずですが、既に首都圏での8度のヒアリング調査と膨大な量の課題図書の精読を行い、1年後の政策提言に向けた質の高いインプットを行っています。具体的には、外務省やその出先機関、元領事の方へのヒアリングによる日本政府としての危機管理体制の現状把握、民間企業や報道機関へのヒアリングによる企業の危機管理体制の現状把握、そして実際に湾岸危機等のご経験のある方々へのヒアリングを通した実例研究を行いました。
 どのヒアリング先の方々からも全面的に協力したいとのお言葉をいただき、現場ならではの「文字にできない声」にも触れる貴重な機会をいただいています。
 今後はこれまでの充実したインプットをもとに、個別・具体的なテーマに分け、より研究の精度を高めてまいります。10月には海外で大使館等を対象にした調査を行う予定です。

 「もしもの時にどうするのか、心の中で、すぐに取り出せるような引き出しにしまっておくのが大事だ」と、あるヒアリング先の方がおっしゃっていました。
 日本国民の皆様が、何に気をつけるべきかを明確にし、安心してグローバルにご活躍いただけるような政策提言にすべく、“ChallengeのワークショップC”が全力で取り組んでまいります!どうぞ今後もご期待ください!

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