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2018年度公共政策ワークショップⅠ最終報告会実施のご報告

 公共政策ワークショップIの集大成となる最終報告会が12月20日・21日の2日間にかけて実施されました。最終報告会では、以下の4つのテーマに関するプレゼンテーションと質疑応答がおこなわれました。
 各チームとも、自分たちの政策提言について50分間報告を行い、同級生、上級生、教員との一時間半におよぶ質疑応答を経て、外部からお招きした専門家のゲストに提言の妥当性について吟味していただきました。

12月20日
プロジェクトD「東北地域からエネルギー施策を考える」

 WSDは、2050年の日本のエネルギー需給の姿を想定し、東北地域が果たす役割と、その役割を果たすための施策を提言することをテーマに掲げ、条例制定による再生可能エネルギーの推進、新RPS制度の導入と証書市場の再整備、木質バイオマスのエネルギー利用による持続可能な地域づくりを提案しました。ゲストの東北経済産業局資源エネルギー環境部エネルギー対策課の川嶋孝課長から貴重なコメントを頂戴しました。

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プロジェクトC「長期マクロ対外政策 歴史・策定体制・試論」

 WSCは、国家の命運を左右する長期的で総合的な大戦略を「長期マクロ対外政策」と位置づけ、日本や各国の歴史や策定体制を分析した上で、長期立案要員の設置、成文化・情報発信、人事交流、議論の場(フォーラム)の作成や情報共有などの策定体制について提言し、「インド太平洋戦略」の成文化などの施策を試論として掲げました。ゲストには、後藤康浩亜細亜大学教授にお越しいただきました。

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12月21日
プロジェクトA「人口減少社会に対応したまちづくり法制に関する研究」

 WSAは、人口減少に直面する市町村等へのヒアリングをもとに、土地・住宅税制と立地適正化計画との関連づけによるインセンティブの創出、広域的な立地適正化と住民協働のまちづくりの必要性、まちなかの空き地空き家の利活用、民間資金を活用したまちづくり手法、持続可能な都市を実現する公共交通などを提言しました。小林孝国土交通省東北地方整備局都市住宅整備課長からも貴重なご意見を頂きました。

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プロジェクトB「子どもの貧困対策の更なる推進に向けた政策研究」

 WSBは、仙台市を対象地域とし、子どもの貧困を改善するための政策の在り方について研究し、「寄り添い型子ども情報統合システム」、「仙台こどもすくすくアプリ」などの総合支援体制、「まんぷく!子ども食堂サポート事業」を通した健康・食生活対策、「支えあう!みんなの家事業」による子どもの生活習慣形成支援、「すくすく育つ!非認知能力支援事業」や「学力向上応援事業」などの学習支援について提言しました。仙台市子供家庭支援課の佐藤諭課長より丁重なコメントを頂戴しました。

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 非常に緊張感のある雰囲気の中で、どのグループも堂々かつ丁寧にプレゼンとディスカッションをやり遂げました。8ヶ月間にわたって足で稼いだ調査の成果を発表した後の学生諸君の清々しい表情が印象的でした。
 最終報告会の成果をふまえ、これから各チームとも、最終報告書の完成に向けて、引き続き作業を進めていきます。最終報告書は本ウェブサイトでも公表される予定です。

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