ワークショップB活動報告

 ワークショップBの研究対象は、「仙台市総合計画の制度的・実証的研究」です。
 仙台市では現在、2021年から2030年までを対象とした次期総合計画の策定を進めています。東北の「ミニ一極集中」状態にあり、同時に東京圏への人口流出が全国1位となっている仙台市は、東北唯一の政令指定都市として今後の在り方が問われています。本ワークショップでは、現状把握と将来予測に基づいた総合的かつ計画的な都市ビジョン、及び市政の運営方針の検討の必要性を鑑み、仙台市総合計画審議会の計画と並走しながら、学生ならではの視点も取り入れた政策提言を行うことを目標にしています。

 これまでの活動として、4,5月は仙台市の概要と現行計画の把握、基礎知識の習得等を目的に、先生からのレクチャー、文献・事例等からの情報収集と共有作業に取り組みました。また、仙台市政策企画課へのヒアリング調査と第5回仙台市総合計画審議会の傍聴を通し、仙台市における総合計画の現状や、その策定過程における理解を深めてきました。

 6月は、各種統計データや他の自治体の取り組みも参照し、仙台市の課題の抽出・検討を進めてきました。それと並行して、自治体行政における総合計画の位置付けや役割について議論を重ね、仙台市総合計画及び都市計画マスタープランへの提言を行っている仙台市商工会議所へのヒアリング調査も行いました。

 7月には、2回目の仙台市政策企画課へのヒアリング調査と、第6回総合計画審議会の傍聴を予定しています。また、ワークショップ以外の時間を利用した学生主体の自主的な話し合いも積極的に行っており、中間報告会へ向けたまとめ作業と理論の構築を進めています。

 今後は、総合計画の先進的な取り組みを行なっている自治体や、関係官庁・シンクタンク、民間や自治組織等へのヒアリングを実施し、更なる実証的検討を進めていきたいと考えています。

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