公共政策大学院TOP > ニューズレター > 2019年度ニューズレター > 裏磐梯グランデコ東急ホテルで環境・コミュニケーション演習を実施しました

裏磐梯グランデコ東急ホテルで環境・コミュニケーション演習を実施しました

 公共政策大学院では、裏磐梯グランデコ東急ホテル、富良野自然塾、福島民友新聞社のご協力を得て、裏磐梯グランデコ東急ホテルで「環境・コミュニケーション演習」という合宿・フィールド演習を実施しています。2回目の開催となった2019年度は9月3~5日に院生6名、東北大学法学部生15名、外部社会人1名の参加を得て、演習を行いました。

 この演習は、2018年夏に裏磐梯グランデコ東急ホテルが「富良野自然塾裏磐梯校」を開設したことを契機に始まり、北海道の富良野自然塾が開発した環境教育プログラムやコミュニケーションワークショップなどを福島県裏磐梯に合宿して体験するものです。人と環境の関わりを学ぶ環境教育と、人と人とが分かり合うためのコミュニケーションワークショップを一体的に実施するユニークな演習ですが、自分以外の他者に思いを致す心がこの双方の根本にあるという考えに基づいています。

 9月3日はあいにくの雨模様でしたが、学生たちは合羽を着て、ホテルの周辺に設けられた「石の地球」や「46億年地球の道」で地球環境の成り立ちや歴史を富良野自然塾裏磐梯校のインストラクターの楽しい解説を聞きながら学びました。また、ホテル内の会議室で福島民友新聞社の編集局次長から新聞記事の書き方について実践的なご講義をいただき、誰にも分かりやすい文章の書き方を学びました。

石の地球

 翌4日は雨も止み、朝から五色沼をトレッキングして、約130年前の磐梯山の噴火、山体崩壊から再生してきた裏磐梯の自然環境について東急ホテルのインストラクターの解説を聞きながら学びました。昼食は小野川湖キャンプ場でダッチオーブンを使って自分たちで調理した蒸し焼き料理を楽しみました。

五色沼トレッキング ダッチオーブン

 富良野自然塾からおいでいただいたインストラクターには、3日間にわたり、話す、聞く、人と人が気持ちを合わせる、自然物の思いを想像し、演技や絵で表現する、といったコミュニケーションワークショップをご指導いただき、学生たちは全身を使ってこれらに取り組みました。

コミュニケーション フラフープ

 このように2泊3日であるものの、朝から晩までプログラムがみっちり詰まった中身の濃い演習となり、学生たちは頭と体と心を使って、自然と人を理解し、自分を表現することを学びました。最後の演習の振り返りの時間では、参加者全員が環境と人の関係や人とのコミュニケーションについて学び取ったことを述べ、演習の成果を明らかにしてくれました。学生にとっても満足度の高い演習になったようです。

集合写真

 学生が泊まった裏磐梯グランデコ東急ホテルは高級リゾートホテルですが、ホテルのご厚意により、学生向けに低廉な価格で素晴らしい部屋、食事、温泉をご提供いただき、学生たちも驚きをもって豪華な合宿を楽しんでいました。裏磐梯グランデコ東急ホテル様をはじめ、演習実施にご尽力いただいた皆様方にこの場を借りて御礼申し上げます。

▲このページの先頭へ