ワークショップBの活動報告

 ワークショップBの研究テーマは、「横手市における地域包括ケアシステムの構築及び地域共生社会の実現に向けた更なる取組の推進に関する研究」です。

 我が国では、少子・高齢化や人口減少が進む中で、高齢者への包括的な支援・サービス提供体制を確保する「地域包括ケアシステム」の構築とともに、障害者、子ども、生活困窮者の支援にもこの理念を普遍化し、制度の垣根を超えて住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域を共に作っていく「地域共生社会」の実現に向けた取組が進められています。プロジェクトBでは、本大学院とパートナーシップ協定を締結している秋田県横手市をフィールドとして、これらの施策をいかに推進していくかを研究しています。学生の眼から見た大胆な発想で、東北地方、さらには我が国全体の地域福祉の推進にも貢献できるような政策の提言を目指しています。

 これまでの活動として、4月下旬から6月中旬にかけて、関連制度の概要に関する担当教員からのレクチャーと共に、横手市の福祉に関する各種計画の調査や、様々なデータや取組に関する他の自治体との比較等を通じて、横手市における課題の把握と共有を行いました。これを基に、6月下旬には横手市市民福祉部等へのヒアリング調査を実施し、現状と課題に関する理解を深めました。

 7月中には、横手市における2回目の現地調査のほか、秋田県へのヒアリング調査も予定しています。また、ワークショップ以外の時間を利用した学生主体の自主的な話し合いもオンラインで積極的に行っており、中間報告会に向けて、これまでの成果と今後の方向性に関する整理を進めています。

 このほか、今後は、先進的な取組を行っている自治体や民間団体等へのヒアリングも実施し、更なる調査・検討を進めていきたいと考えています。

横手市で3密を回避しながらヒアリングをおこなうワークショップB
横手市で3密を回避しながらヒアリングをおこなうワークショップB

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