ワークショップDの活動報告

 2020年度のワークショップDは、学生7名と指導教員2名で「地域振興にとっての農業の重要性」、「農地と農業の担い手の課題」の調査研究に取り組んでいます。

 食料・農業・農村基本法の基本理念にも謳われる「農業の持続的な発展」のための担い手、農地の確保と「農村の振興」は、農業政策の一丁目一番地と言える政策です。 その政策に真っ向から取り組み、困難とされる担い手の確保や農地の減少に歯止めをかけにはどうするか、人口減少が続く農山漁村でいかに地域振興を実現するかなどの難題に挑み、 骨太の政策提言をすることを目指します。

 本ワークショップでは、新型コロナウイルスの感染防止対策の観点から、まず年度初めに文献講読を集中的に行いました。その後、様々なステークホルダーの方にヒアリングを実施しています。調査研究を開始して2ヶ月ですが、様々な立場の方に話を伺っています。ヒアリングはオンラインとソーシャルディスタンスを確保した対面式の併用で行っています。実際に自由に現場に行くことができない点を最初は不自由に感じたものでしたが、逆に九州の1500キロも離れたところと、目の前にいるような形でヒアリングを行うことができること、先方への大勢での移動の時間がなくなることなどメリットも多く、実り多きものとなっています。また、オンラインヒアリングや文献調査で視点を徹底的に養うことで現場に出た際に目に入ってくる情報量が変わってくることがわかりました。

 これからもIT・通信・ビッグデータを駆使したオンライン及び文献調査と足を使った現地ヒアリングのハイブリッドで新たなワークショップ、社会での即応に優れたNEW ワークショップを実践して行きたいと思います。

 宮城県と多くの市の責任者の方、農地バンク、農業会議の方々とオンラインでヒアリングさせて頂くとともに、復興の進む被災農地、新技術を駆使した新しいタイプの農場を実際に訪問しています。

農業の未来について考えるワークショップDの活動風景
農業の未来について考えるワークショップDの活動風景

▲このページの先頭へ