公共政策大学院TOP > ニューズレター > 2020年度ニューズレター > ワークショップD活動報告・第2弾

ワークショップD活動報告・第2弾

<前期〜中間報告会>
 前期は農業の生産現場から流通、政策の発信元まで、合計15件のヒアリングをオンラインとソーシャルディスタンスを確保した対面式で行い、8月12日の中間報告会に臨みました。我々ワークショップDは、中間報告会初のZoomを活用したオンライン報告に挑戦しました。発表者の変わるタイミングや質疑への受け答えなど試行錯誤での取り組みとなりましたが、度重なるリハーサルの成果もあり、当日は速やかに進行することができました。

マルチローター(ドローン)による散布実演
マルチローター(ドローン)による散布実演

<9月3日 スマート農業現地実演会>
 去る9月3日、中山間地域における農業振興の方策を検討するため、宮城県加美町においてメーカー、農事組合法人、行政などのコンソーシアムが主催する「中山間地域における精密、省力なスマート水稲種子生産技術の実証」現地実演会(散布作業用マルチローター(ドローン)による模擬防除実演会)に参加しました。

スマート農業機器の講演
スマート農業機器の講演

ドローンの実演
ドローンの実演

展示ドローン
展示ドローン

 本年度、加美町北西部にある「(農)いかずち」を実証農場として、@直進アシスト田植機、A自動操舵付水田除草機、B水田遠隔水管理制御、Cマルチローター2台協調散布、D食味・収量センサ付きコンバインの実証を行っています。今回の見どころは、マルチローター2台での同時協調作業。実演会で披露するのは日本初とのことでした。時間差で稼働させることもでき、バッテリー交換のタイミングを変えることで、より効率的な作業の実現が可能となります。

 また実演会終了後、加美町役場職員、(農)いかずちの方々のご厚意で、水田の水位をスマートホンなどで監視、管理する水田遠隔水管理制御も視察させていただきました。

水田遠隔水管理制御
水田遠隔水管理制御

 地元農協の組合長の、「スマート農業も活用するのは人であり、人も機械とともに賢くなっていかなければならない、人にしかできないことをしっかりと行っていかなければならない」との言葉に、取り組みに対する心構えの一端を感じることができました。今後の実演会もぜひ参加させていただき、スマート農業と人とのかかわりをさらに勉強していきたいと思います。

コンソーシアムの生産者の方々のお話を聞く
コンソーシアムの生産者の方々のお話を聞く

▲このページの先頭へ