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ワークショップC 活動報告・第3弾

ワークショップ全体の活動を終えて〜自主ゼミでの取り組み〜

 2020年度のワークショップCは「人間の安全保障−その有用性と国際的な推進」というテーマについて、研究に取り組みました。当初は予備知識も少なかったため、「人間の安全保障」とは一体何なのかという根本から学びつつ、文献調査を主として研究を進めました。日本語文献、英語文献の両方をカバーしつつ、様々な角度から考察された先行研究を参考にしました。

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 また、ワークショップCは、授業時間外の自主ゼミを数え切れないくらい行い、ブレーンストーミングとディスカッションに注力しました。前期は対面でワークショップを実施することができなかったため、苦労することも多々ありましたが、ジャムボードを用い、オンラインを活用しながら積極的に意見を出し合い、新たなアイディアや気付きに結びつけることができました。

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 ブレーンストーミングの過程ではKJ法を採用しました。付箋に個々人が意見やアイディアを書いていき、それを話し合いの中で適切に色分けするなどしてグループ化・整理整頓しました。そのようにして、問題解決へのストーリーや課題同士の連関を明らかにしながら、議論を進めていきました。

 対面での実施が許可されるようになってからも、模造紙と付箋を使用し、同様のやり方で提言の柱となる問題点を見出し、その解決策を考えていきました。常に、課題の全体像を俯瞰することを意識して調査・研究を進めました。

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 このように、自主ゼミでは極めて深くまで「人間の安全保障」についてディスカッションを重ねることで、課題とその原因が相互に因果性を有していることを慎重に確かめることができました。これによって、それぞれの政策提言も、論理的に筋道の立ったものになったと考えています。

 最終的には、約430ページにもなる報告書として成果を纏める形になりました。課題を見つけ出して適切なソリューションを提示するというワークショップの活動は、決して簡単ではなく、多くの苦労が伴ったことも事実です。国際的な課題を扱うというワークショップであった故に、幅広い領域をカバーする必要もあり、調査の量も膨大であったと感じています。しかし、この経験は来年度に執筆する修士論文の執筆や就職活動、また社会に出てからも糧となると考えています。

 約1年間にわたり、ワークショップCは「人間の安全保障」について研究してきましたが、これまで常に的確な助言をしていただくなど、あらゆる方面でサポートをし続けてくださった担当教授の先生方には、多大なる感謝の意を表します。ありがとうございました。

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