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ワークショップD 活動報告・第1弾

ワークショップD 活動報告・第1弾

 2021年度公共政策ワークショップDは、学生8名(うち、社会人学生2名)が2名の教授の下で、東日本大震災からの復興期間10年間の軌跡を学び始めました。

 昨年度から引き続く緊急事態宣言下で、WSDもオンラインミーティングからのスタートになりました。年齢も経験もバックグラウンドも異なる8名の集合体ですので、まずは映像資料や書籍、新聞報道などから、東日本大震災とはどのような地震津波災害であったのか、そしてこの10年間、どのような政策により復興が進められてきたのかを学習しました。

 次に取り組んだのは、調査対象自治体の事前調査です。実際に訪問する前に、まずは各市町の実態について、分担して資料を読み込み、疑問点や課題を抽出すべく議論をしました。

 5月18日、まん延防止等重点措置の解除を機に、はじめての現地ヒアリングのため、山元町と名取市に出向きました。密を避けるため、2〜3人ずつのチームが現地へ赴き、その他のメンバーはオンラインでヒアリングに参加しました。

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山元町役場ヒアリング。リモート参加者も一緒に集合写真。
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山元町にて。整備された新しい道路からまちづくりを考える。
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仙台国際空港ヒアリング。こちらもリモート参加者と共に。
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仙台空港にて常設展示パネルを見学。到達した津波の高さを実感。

 その後も、復興を進められてきた行政機関や、実際に復興をされた民間企業の方々、震災伝承施設などを精力的に訪問しています。

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名取市閖上地区視察。高台の上なのに津波到達高は身長より上。
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閖上地区周遊ルートマップを確認し、実際に歩いてみる。
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仮面ライダーV3に見守られながら石巻市役所へ。
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石巻市に移転したばかりの復興庁宮城復興局でヒアリング。


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石巻では牡蠣の水揚げを現場で見学させていただきました。
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ソーシャルディスタンスに気を付けながら、しっかりと説明も聞きました。
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石巻市にて防潮堤の高さを体感。臨港舗装工事中でした。
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被災地を長年取材し続けている朝日新聞石橋英昭記者にもお話を伺いました。


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はじめての全員参加ヒアリングは農林水産省東北農政局にて。
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仙台市東部に新設された観光型果樹園にて。観光地らしい記念写真。
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震災遺構仙台市立荒浜小学校で資料映像を見入る。
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荒浜地区の集団移転跡地にて新規独立就農された平松農園にて。

 WSDは、未曾有の総合的災害から再び立ち上がり、活力ある日本の再生や1人1人の人間が豊かな生活を送る復興を目指したひとびとの軌跡を、現場のヒアリングや文献調査を駆使して、あらためて総体的に学び直し、被災した宮城県下の複数自治体の取組を比較対照し、これまでの復興事業の展開を総合的に検証するとともに、これからの諸課題に対する解決策を立案するものです。宮城県で長く生活しているメンバーも、この春に初めて住民になったメンバーも一体となって体験・体感し、調べ、考え抜き、今後全国どこで発生してもおかしくない災害に備え、教訓などを導き出すべく、1人1人が自分事として一生懸命に取り組んで参ります。(WSDチューター寺門瞳)

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