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ワークショップA 活動報告・第2弾

ワークショップA 活動報告・第2弾

 2021年度のワークショップAでは、夏季休暇期間中の自主ゼミ及び10月最初のワークショップにおいて「脱炭素」と「地域活性化」の両立策をどのような観点から迫っていくかについて議論した結果、東北地方の中山間地域に豊富に存在する森林資源を活かすことを念頭に、木質バイオマスの活用を軸にして調査検討を進め、提言案を探っていくことにしました。

 そのように視点を定めた上で、改めてメンバーの学生が手分けをして文献調査を行うとともに、岩手県久慈市役所・宮古市役所及び青森県八戸市役所に対し分担してヒアリングを行いました。また八戸市では木質バイオマス発電事業を行っている八戸バイオマス発電鰍ノおいて視察・ヒアリングさせていただきました。

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 これらの調査・ヒアリングを経て、メンバーの学生は改めて「林業班」「バイオマス発電班」「地域新電力班」の三班に分かれ、精力的に調査を進めました。
 地域新電力班では、全国各地の地域新電力に質問事項を送って回答をお願いしたところ、多くの地域新電力会社からご回答をいただくことができました。
 林業班では、全国森林組合連合会に対し2回にわたりオンラインでのヒアリングを行い、またバイオマス発電班では、東北経済産業局資源エネルギー環境部エネルギー対策課を訪れてヒアリングを行うとともに、(一社)日本木質バイオマスエネルギー協会に対しオンラインでのヒアリングを行いました。
 また、林業とバイオマス発電・熱利用との関係を現場で知るために、森林資源を余すことなく活用し豊かな森づくりと脱炭素・地域活性化の同時達成を図る取組を大崎市鳴子温泉地区を中心に進めている「VESTAプロジェクト」を両班が合同で視察し、多くのお話を伺うことができました。

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 現在、これらの調査やヒアリングの結果を踏まえ、間近に迫った最終報告会に向け急ピッチで政策提言案をまとめているところです。
「脱炭素社会の実現」と「地域活性化」の同時達成に必要な取組はたいへん広範に渡ることから、必ずしも本研究のみで全体像を示すことは叶いませんが、少しでも有用な政策提言ができるよう、残された時間を全力で取り組んでまいります。

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