東北大学公共政策大学院Newsletter Vol.50
(2013年10月15日配信)

■入学試験情報(政策法務教育コース)

東北大学公共政策大学院ウェブサイトに、実務経験を有する社会人の方々を対象とする「政策法務教育コース」の入試情報(2014年4月入学用)を掲載しています。
http://www.publicpolicy.law.tohoku.ac.jp/admission/2014ple/

出願受付期間平成25年10月28日(月)〜11月1日(金)
入学試験平成25年11月16日(土)
試験会場東北大学公共政策大学院(宮城県仙台市青葉区片平二丁目1番1号)
最終合格者発表平成25年11月26日(火)

■教員エッセイ

今回は、2013年7月まで本大学院で教鞭を執っておられた山口正行准教授のエッセイ並びにこのたび本大学院に環境省から着任した小森繁教授のエッセイ及び公正取引委員会から着任した奥村豪教授のエッセイをお届けします。

山口正行准教授

 この7月まで准教授として在籍させていただいていた山口です。東北大学では平成22年11月の着任以来、2年9ヶ月の間、大変お世話になりました。これまで公正取引委員会の仕事以外は殆ど知らず、東北で暮らした経験もない自分に、果たして東北大学公共政策大学院の教員が務まるだろうかと、不安を抱えての着任だったことを思い出します。しかし、親切な先生方と前途有為の学生の皆さんに囲まれ、お蔭様で、楽しくかつ充実した日々を過ごすことができました。

 また、平成23年3月の東日本大震災は私も宿舎で経験し避難所にお世話にもなりましたが、関係者の皆様の復興への御努力には、大変感銘を受けました。学生の皆さんからも、復興に向けて公共政策の果たすべき役割は何か、そのために仙台に居る自分たちができることは何かを必死に考える熱意が伝わってきて、教員としても身の引き締まる思いでした。私が担当した競争政策の授業や消費者政策のワークショップで、どれ程の貢献ができたかは分かりませんが、文字通り寝食を忘れて議論する学生の皆さんと本気で向き合った点だけは、多少なりともお役に立てていたら幸いに存じます。

 東北大学公共政策大学院には、個性的で魅力的な先生方と、私ならば将来一緒に仕事をしたいと思うような人柄とやる気を兼ね備えた学生の皆さんが、大勢いらっしゃいました。末筆ながら、東北大学公共政策大学院の一層の御発展と、先生方並びに修了生・在学生の皆さんの益々の御健勝・御活躍を祈念しております。仙台でも東京でも、またどこかでお会いできたら幸いです。本当にありがとうございました。

小森繁教授

 はじめまして、8月から東北大学公共政策大学院に着任しました小森です。1992年(平成4年)から環境省(当時環境庁)に入り、20年ほど、行政の立場から環境問題に携わってきました。我が国の環境問題は、経済成長・国土開発の歴史に伴って、地域の問題から地球規模の問題に至るまで変化しています。その時々の新たな課題に対して、法制度や行政組織など政策もダイナミックに展開してきました。環境を守るという仕事は、国ばかりでなく、地方自治体、民間の研究者や市民の活動、企業の取組も重要です。私自身、法律の条文や予算の背景にある様々な人の思いや動きを感じながら仕事をしてきました。今、日本は、東日本大震災後の復興という新たな段階にあり、21世紀中盤に向けて環境保全と一体になった経済発展をどうデザインするかが課題になっていると思います。環境基本法や環境基本計画の策定など私自身の経験も踏まえながら、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

 私は、東京東部の下町の生まれ・育ちで、ほとんどを過ごしてまいりましたが、2002年から2年間、北九州市に出向し、公害経験を活かした環境国際協力の仕事をしました。また、2010年から2年間、香川県高松にある四国経済産業局で、四国全体の経済産業の支援とともに、コミュニティビジネスの視点から、中山間地、漁村や離島等で頑張る若者たちを応援してきました。現場に出て様々な人に会うことは貴重な経験になっています。講義等の中で紹介することができればと思っています。

 公共政策大学院では、本年度後期は「環境政策体系論」を担当します。現在、東北における環境を守る活動の情報を歩きながら集めているところですが、講義や来年のワークショップの中で活かせるよう頑張りたいと思っています。よろしくお願いします。

奥村豪教授

 皆様、はじめまして。このたび、公正取引委員会出身の実務家教員として、8月に着任しました奥村豪と申します。出身は宮崎県で、山と緑に囲まれた自然の中で育ちましたので、仙台市が区をも有する大都市であるという点で違うものの、ちょっとドライブすれば大自然という仙台の環境には懐かしさを感じます。また、セミをはじめ虫達の声や動物の声を間近に聞きながら仕事をするという東北大学の環境は素敵ですし、大都市と大自然という組み合わせは、学生にとっても自身にとっても研究に励む上で最適な環境を提供してくれるものと思っております。

 ちなみに、大学卒業後、公正取引委員会に入り、以降、2年間の海外留学を除き、ずっと東京の公正取引委員会におりましたので、このたびの東北大学への赴任は、私にとって初めて他の機関において仕事をするという機会となります。

 これまで、公正取引委員会では、公正かつ自由な競争を維持・促進する観点から、主に、私的独占や不公正取引をはじめとする独占禁止法違反事件の審査、海外の競争当局との協力・連携の強化、他の行政機関との政策調整、景品表示法の運用を中心とした消費者行政等に携わって参りました。

 公共政策大学院では、こうした実務経験や独占禁止法の役割等について講義等を行う中で皆様に御紹介することはもちろん、地域経済の持続的な成長・発展を図っていく上で競争政策はどうあるべきか、そういった点について皆様と議論するなどし、今後における競争政策の方向性を見出すことができればと思っているところです。

 特に、東日本大震災によって甚大な損害を被った東北経済の復興、そして更なる成長・発展に少しでも資するような研究ができればと思っております。

 今後、「実学尊重」という東北大学の伝統を胸に、微力を尽くす所存です。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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