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東北大学公共政策大学院在学生・新入生の皆さんへ

東北大学公共政策大学院長  牧原 出

 3月11日に発生した東北関東大震災では、本大学院の位置する仙台市・宮城県のみならず東北から関東までの広範囲の地域で甚大な被害が生じました。お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表します。また、被災をされた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 今回の地震では、本大学院も被害を受けました。多くの方にご心配をいただきましたが、この間、専門職大学院係から電話やメールで連絡をしていただき、確実な目撃情報も合わせますと、在学生全員の安全を確認することができました。ご協力ありがとうございました。また、本大学院の教職員につきましても、全員の無事が確認されています。
 エクステンション教育研究棟では、壁面の崩落などの被害が一部にありましたが、本大学院で使用する教室にはほとんど被害はありませんでした。現在法政実務図書室は開館しており、ガスの復旧まで暖房は利用できませんが、電気・水道は復旧しており、その範囲で利用できる状態になっています。

 すでに大学より発表されている通り、平成22年度の学位記授与式は中止となり、また、平成23年度は、入学式に代わる新入生オリエンテーションを4月の第4週に行うことが予定されています。授業の実際上の開始は5月6日以後になるものと思われます。

 まず修了生の皆さんには、入学から修了までの皆さんの努力を讃えたいと思います。2年間本大学院で公共政策の現場調査から分析手法まで深く学んだ皆さんは、これから社会の第一線で大いに活躍することと思います。大学院も今後再建と発展を目指していきますので、ともに頑張りましょう。将来、同窓会などで一層たくましくなった皆さんと再会するのを楽しみにしています。

 在校生の皆さんには、残りの在学期間で大いに学んで頂きたいと思います。エクステンション教育研究棟の自習室については、新しい机の配置工事が終わり、現在定員と同数の60の机があります。工事の前に段ボールに詰めた皆さんの荷物は、指定された机に置いてあります。仙台市のライフラインの復旧が進み、皆さんが大学に戻ってこられる頃には、少なくとも図書室・自習室で勉学ができるようにしたいと考えています。さらに、2年次に配置された公共政策ワークショップⅡについては、4月上旬に指導予定教員を通知します。新年度は4月下旬から始まる予定ですが、すでに指導予定教員から指導の内諾を得ている学生は、現在の環境で可能な範囲で勉学を進めていただきたいと思います。指導予定教員が未定の学生は、適宜専門職大学院係にご連絡ください。勉学計画を聞きながら、教員が個別に相談に応じます。なお、正式に指導教員を発表するのは、新年度の開始以降となります。

 さらに新入生の皆さんには、今後授業開始までに皆さんと連絡を取りながら、どのような形でキャンパスにお迎えできるかを考えていきたいと思います。大学キャンパスとその周辺地域や現在皆さんが滞在されている地区の復旧の状況次第では、5月上旬の段階で仙台での勉学が難しい場合があるかもしれません。皆さんの状況を確認しながら、場合によっては授業科目、特に本大学院の基幹科目であり全員の必修科目となる公共政策ワークショップⅠの開講日程を遅らせることもありえますので、どうかご安心ください。また、4月以降で新学期開始前に大学院の施設で勉学を始めたいという新入生については、自習室・図書館の利用を認めるといった措置も検討しています。こうした諸点については、今後専門職大学院係からの連絡をお待ちください。

 震災後については、いまだ予断の許さない状況も続いています。どうかくれぐれもご自愛ください。4月以降大学院のキャンパスで、あるいは日本・世界のどこかで皆さんとお会いする日を楽しみにしています。

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