阿南友亮 Yusuke ANAMI

専門科目

政治学(中国近代政治史、現代中国政治、日中関係論)
公共政策大学院では、「政策調査と論文作成の基礎」や「中国政治演習」などを担当。

略歴

 2011年4月赴任。小5から中2までの期間を中国で過ごす。その時に直面した数々の謎を解き明かしたいという気持ちから大学時代に中国研究の門を叩く。「百聞は一見に如かず」の精神に基づき学部時代より中国大陸を旅して回り、30代半ばまでに中国の全ての省、自治区、直轄市、特別行政区に足を踏み入れた。博士課程在籍中の2000年から2002年にかけて北京大学国際関係学院に留学。2010年10月に慶應義塾大学より博士(法学)の学位を授与される。
 2012年にワークショップC(日本のソフトパワーと広報外交の検証)の主担当を務める。
 2014年8月 〜 2015年7月 ハーバード・イェンチン研究所客員研究員。
 2017年4月 〜 2020年3月 公共政策大学院・院長。

公共政策大学院の授業にあたって

 2012年度に対外政策に主眼を置くワークショップCの指導教員を担当いたしました。このワークショップの主たる目的は、中国国内の対日イメージを改善するために日本政府などがどのような政策を展開してきたかを分析し、中国国内でのアンケート調査などをもとにそれらの政策を評価したうえで、新たな取り組みに関する提案をおこなう点にありました。ワークショップの期間中、情報の受け手を意識した「聞きやすい、見やすい、わかりやすい」プレゼンテーションを心がけるという課題をメンバーに課しました。メンバーは、この課題に真摯に取り組み、見事にハードルをクリアしてくれたと感じております。詳細は、ワークショップの成果報告を御覧下さい。
 公共政策ワークショップ以外では、1年次必須科目の「政策調査と論文作成の基礎」や展開科目の「中国政治演習」を担当しています。

研究室にて

 主たる研究テーマは、20世紀以降の中国における党・軍・社会の関係です。一つの政党が国家の主権を独占するという特徴を持った中国において軍隊がどのような役割を果たしてきたのかについて関心を持っております。また、安全保障という観点からアジア・太平洋地域の国際関係を分析することも日常業務と化しつつあります。近年の主要な業績は、researchmapおよびホームページから御確認ください。

単著

  • 阿南友亮『中国はなぜ軍拡を続けるのか』、新潮選書、2017年(第30回アジア太平賞・特別賞、第40回サントリー学芸賞を受賞)。
  • 阿南友亮『中国革命と軍隊』、慶應義塾大学出版会、2012年。

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