(参考資料)
2010年4月入学用の入試関係情報

東北大学公共政策大学院入学試験
小論文問題(平成21年9月26日実施)

次の4題のうちから1題を選んで論じなさい。

1.先の衆議院議員選挙においても地方分権改革は大きな争点となった。我が国の地方自治の現状及び課題について思うところを述べた上で、地方分権改革の目指すべき方向性及びその進め方についてあなたの考えを論じなさい。

2.地球温暖化問題への対処が今日の世界及び我が国において重要な政策課題となっている中で、温室効果ガスの排出量を削減・抑制するための施策として、代表的な経済的手法の一つである排出枠取引制度(「排出量取引制度」、「排出権取引制度」とも呼ばれる)を我が国に本格的に導入すべきとの考えがあるが、他方で、公平な仕組みの構築の難しさ、経済への悪影響への懸念、対策効果への疑問等からその導入に反対する意見もある。このようなことを踏まえて、排出枠取引制度を近い将来我が国で導入することの是非について論じなさい。

【参考】排出枠取引制度
 排出枠取引制度とは、汚染物質排出の総量を抑制・削減するために、各排出主体に対してその排出する汚染物質等の許容排出割当量(排出枠、排出権)を定めておき、その割当量を超過して排出しようとする主体が割当量に余裕のある主体から排出枠の一部を購入することを認める制度であり、これにより全体的に効率的な削減を目指すものである。

3.昨年9月のいわゆるリーマンショック以来の金融危機については、「百年に一度の金融危機」とも言われており、世界的な金融危機の波及について様々な構造的要因も指摘されている。この危機に際して各国当局・国際機関が講じた対応策について、危機の原因などにも触れつつ、あなたの考えるところを述べなさい。

4.中国の急速な発展とアジア・世界におけるプレゼンスの増大が指摘されている。日本は中国との間では、1972年の国交正常化以来、友好関係を第一義としてきたが、こうした状況を前にして、日本はいかなる対応をすべきだと考えるか。あなたの考えを述べなさい。

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