公共政策大学院TOP > 入試情報 > 2010年4月入学用 > アドミッション・ポリシー

2010年4月入学用の入試関係情報

1. アドミッション・ポリシー

 東北大学公共政策大学院が受け入れる学生像とは、そのカリキュラムによって自己の能力を一層涵養することのできる人物であり、具体的には以下の資質を持つ人物です。

  • 公務及び公共政策の立案・制度設計に不可欠の法学・政治学への理解を、基礎レヴェルで有すること。
  • 討論・交渉・文章作成などコミュニケーション能力を豊かに持ち、集団作業への適性を有すること。
  • 公共性への情熱を持ち、公務に対し献身的な資質を有すること。

 したがって入学試験では、入学後科目履修に必要な法学・政治学への基礎的な理解を有していることを考査するとともに、「公共政策ワークショップ」において集団作業に積極的に参加する人物であることを面接で審査します。これによって、法学部卒業生のみに有利にならない試験を実施し、社会人・他学部学生が受験しやすいように配慮します。

2. 概要

 入学試験は9月の土曜日および日曜日に実施されます。また、合格発表は、入学試験の1〜2週間後に行います。入試会場は、東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区片平)となります。
 入学試験は、提出書類、小論文および面接の総合判定により行います。小論文は土曜日の9時〜10時30分に行い、面接は土曜日または日曜日に行います。

3. 小論文

 小論文は、土曜日9時〜10時30分に行います。
 小論文の問題は、内政関係の政策課題、経済に関連する政策課題、および国際関係の政策課題の3分野から出題します。受験者は、その中から一つを受験時に選択して、小論文を作成します。ここでは、受験者の具体的な政策課題への対処法として作成された文章から、受験者の法学・政治学についての基礎的な理解を考査し、かつ現代社会が抱える政策課題についての基礎的な知見を審査することが目的となっています。
 小論文では、例えば次のような問題が出題されます。

内政関係の政策課題  近年、我が国の地方都市の中心市街地の中には著しい衰退が見られるところがあるが、その原因と思われるところを述べた上、必要な対策を論じなさい。その際、現行の法制度で対応できることには限界があると考える場合には、法制度の改正も視野に入れて、思うところを述べなさい。
経済に関連する政策課題  経済のグローバリゼーションについては、貿易・投資の自由化によって以前より安価な商品が入手できる反面、日本の場合労働集約的な産業や繊維等の地場産業はその存立が難しくなっているなどのメリットデメリットがあると言われている。このことについて、思うところを述べなさい。
国際関係の政策課題  日本は、今後、東アジア(東南アジアを含む)あるいはアジア・太平洋地域における経済統合及び政治統合の動きに対して、どのような基本方針で望むべきか。このことについて、思うところを述べなさい。

4. 面接

 面接は、土曜日または日曜日に行います。日時はあらかじめ受験者に通知します。なお、受験者が多数の場合は、別に定める予備日に面接を行うことがあります。
 面接は、これまでの通り、複数の面接実施委員により、受験者1人ずつ、約60分かけて実施します。面接は、受験者の法学・政治学の専門知識を問うものではなく、コミュニケーション能力や集団作業能力等を総合的に判定するために行われます。

5. 本年度の入試日程

出願受付期間平成21年8月31日(月)〜9月4日(金)
入学試験平成21年9月26日(土)、27日(日)
合格発表平成21年10月2日(金)

6. 今後の予定

 7月に学内外の説明会を行い、募集要項等の配付を行います。

▲このページの先頭へ