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2014年4月入学用の入試関係情報

1. アドミッション・ポリシー

 東北大学公共政策大学院が受け入れる学生像とは、そのカリキュラムによって自己の能力を一層涵養することのできる人物であり、具体的には以下の資質を持つ人物です。

  • 公務及び公共政策の立案・制度設計に不可欠の法学・政治学への理解を、基礎レヴェルで有すること。
  • 討論・交渉・文章作成などコミュニケーション能力を豊かに持ち、集団作業への適性を有すること。
  • 公共性への情熱を持ち、公務に対し献身的な資質を有すること。

 したがって入学試験では、入学後科目履修に必要な法学・政治学への基礎的な理解を有していることを考査するとともに、「公共政策ワークショップ」において集団作業に積極的に参加する人物であることを面接で審査します。これによって、法学部卒業生のみに有利にならない試験を実施し、社会人・他学部学生が受験しやすいように配慮します。

2. 概要

 入学試験は9月末の土曜日および日曜日に実施されます。また、合格発表は、入学試験の1週間後に行います。入試会場は、東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区片平)となります。
 入学試験は、提出書類、小論文および口述試験の総合判定により行います。小論文は土曜日の9時〜10時30分に行い、口述試験は土曜日または日曜日に行います。

3. 小論文

 小論文は、土曜日9時〜10時30分に行います。
 小論文の問題は、内政関係の政策課題、経済に関連する政策課題、および国際関係の政策課題の3分野から出題します。受験者は、その中から一つを受験時に選択して、小論文を作成します。ここでは、受験者の具体的な政策課題への対処法として作成された文章から、受験者の法学・政治学についての基礎的な理解を考査し、かつ現代社会が抱える政策課題についての基礎的な知見を審査することが目的となっています。
 小論文では、例えば次のような問題が出題されます。

内政関係の政策課題 1.1999年度(平成11年度)からの10年間は、「平成の合併」の推進期間として、全国的に市町村合併が積極的に推進され、市町村数も約3,200から約1,700となった。市町村合併が進展した背景を踏まえたうえで、合併による効果と課題について、あなたの考えを述べなさい。
2.先月、社会保障と税の一体改革関連法が成立し、公布された。今般の一体改革の背景を踏まえたうえで、今後、我が国の社会保障制度と財政が持続可能であり続けるためには、どのような取組みが必要と考えるか、あなたの考えを述べなさい。また、そのような取組みを進めるうえで想定される課題や問題点についても、併せて述べなさい。
経済に関連する政策課題  近年の世界的な穀物需給の逼迫、価格の高騰により、食料安全保障に対する国民的関心が高まっている。他方で、農業従事者の減少・高齢化、耕作放棄地の増加等、我が国農業の脆弱化が進行している。WTO交渉やTPPへの参加問題では、農畜産物の一層の市場開放が必至とする見方も多い。このような状況を踏まえ、今後の食料・農業政策はどうあるべきか、あなたの考えを述べなさい。
国際関係の政策課題  今夏、ロシア首相の北方領土訪問、韓国大統領の竹島上陸、香港活動家の尖閣諸島上陸があった。北方領土、竹島、尖閣諸島に関して、各問題の背景・経緯を踏まえ、各問題の二国間関係における位置付けや性格をその相違も含めて明らかにした上で、どう対応していくべきか、あなたの考えを述べなさい。

4. 口述試験

 口述試験は、土曜日または日曜日に行います。日時は後日受験者に通知します。受験者が多数となった場合、一部受験者については、その了解を得た上で、上記の試験日に加えて、これと近接した日程で試験を実施することがあります。口述試験は、複数の面接実施委員により、受験者1人ずつ、約60分程度で実施します。
 口述試験は、受験者の法学・政治学の専門知識を問うものではなく、コミュニケーション能力や集団作業能力等を総合的に判定するために行われます。

5. 本年度の入試日程

出願受付期間平成25年8月28日(水)〜9月3日(火)
入学試験平成25年9月28日(土)、9月29日(日)
合格発表平成25年10月4日(金)

6. 今後の予定

 7、8月に学内外の説明会及びオープンキャンパスを行い、募集要項等の配付を行います。

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