公共政策大学院TOP > 入試情報 > 2016年4月入学用 > アドミッション・ポリシー

2016年4月入学用の入試関係情報

1. アドミッション・ポリシー

 東北大学公共政策大学院が受け入れる学生像とは、そのカリキュラムによって自己の能力を一層涵養することのできる人物であり、具体的には以下の資質を持つ人物です。

  •  ・公務及び公共政策の立案・制度設計に不可欠の法学・政治学への理解を、基礎レヴェルで有すること。
  •  ・討論・交渉・文章作成などコミュニケーション能力を豊かに持ち、集団作業への適性を有すること。
  •  ・公共性への情熱を持ち、公務に対し献身的な資質を有すること。

 したがって入学試験では、入学後科目履修に必要な法学・政治学への基礎的な理解を有していることを考査するとともに、「公共政策ワークショップ」において集団作業に積極的に参加する人物であることを面接で審査します。これによって、法学部卒業生のみに有利にならない試験を実施し、社会人・他学部学生が受験しやすいように配慮します。

2. 概要

 入学試験は9月末の土曜日および日曜日に実施されます。また、合格発表は、入学試験の1週間後に行います。入試会場は、東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区片平)となります。
 入学試験は、提出書類、小論文および口述試験の総合判定により行います。小論文は土曜日の9時〜10時30分に行い、口述試験は土曜日または日曜日に行います。

3. 小論文

 小論文は、土曜日9時〜10時30分に行います。
 小論文の問題は、内政関係の政策課題、経済に関連する政策課題、および国際関係の政策課題の3分野から出題します。受験者は、その中から一つを受験時に選択して、小論文を作成します。ここでは、受験者の具体的な政策課題への対処法として作成された文章から、受験者の法学・政治学についての基礎的な理解を考査し、かつ現代社会が抱える政策課題についての基礎的な知見を審査することが目的となっています。
 小論文では、例えば次のような問題が出題されます。

内政関係の政策課題 1.1993年(平成5年)の衆参両議院における「地方分権の推進に関する決議」がなされて以来、地方分権改革(「地域主権改革」を含む。)は内政の主要課題の一つとなった。地方分権改革が進められた背景やその取組みを踏まえたうえで、地方分権改革が国・地方に及ぼす影響と課題について、あなたの考えを述べなさい。
2.近年、人口減少が急速に進み、地域社会の維持や活性化が大きな課題となっており、政府としても「地域再生本部」や「まち・ひと・しごと創生本部」を設置するなどの取組みを強化している。地方自治体の消滅が懸念される中、地域再生のための方策について、あなたの考えを述べなさい。
経済に関連する政策課題 3.地方自治体においては、従来から、地域経済の活性化を図るため、公共事業の実施、地域産業の育成、企業の誘致等、様々な施策が行われているところ、これらの施策の中には、工事の発注や物品の調達、税制、公共サービスの提供等において、いわゆる地元企業や誘致企業を優遇するものがみられる。
 このような優遇策が個別企業の経営や企業間競争に与える影響、また、地域経済の自律的で持続的な成長を実現することが重要といわれる点について考慮しながら、地域経済の活性化を図るための施策のあり方について、あなたの考えを述べなさい。
国際関係の政策課題 4.現代の外交における他国の世論の持つ意味について、最近の状況を踏まえつつ、論じなさい。また、これに関連して、日本政府は如何なる取組みを行っていくべきかについて、あなたの考えを述べなさい。

4. 口述試験

 口述試験は、土曜日または日曜日に行います。日時は後日受験者に通知します。受験者が多数となった場合、一部受験者については、その了解を得た上で、上記の試験日に加えて、これと近接した日程で試験を実施することがあります。口述試験は、複数の面接実施委員により、受験者1人ずつ、約60分程度で実施します。
 口述試験は、受験者の法学・政治学の専門知識を問うものではなく、コミュニケーション能力や集団作業能力等を総合的に判定するために行われます。

5. 本年度の入試日程

出願受付期間平成27年9月3日(木)〜9月9日(水)
入学試験平成27年9月26日(土)、9月27日(日)
合格発表平成27年10月2日(金)

6. 今後の予定

 7、8月に学内外の説明会及びオープンキャンパスを行い、募集要項等の配付を行います。

▲このページの先頭へ