(参考資料)
第2期募集(2018年4月入学用)の入試関係情報

東北大学公共政策大学院入学試験第2期募集
小論文問題(平成30年1月20日実施)

次の4題のうちから1題を選んで論じなさい。

【内政関係】

1.地方公共団体の自己決定権の拡大等を図るための法令改正がほぼ毎年行われているなど、平成5年の衆・参両院の「地方分権の推進に関する決議」に端を発した本格的な地方分権改革は、現在においても進捗中である。
 現在の地方分権の進展の状況を踏まえた上で、今後、一層進展する少子高齢化に対応するための地方分権改革のあり方について、あなたの考えを述べなさい。

2.日本の医療制度では、受診する医療機関に関して患者の選択の自由度が高いという特長がある。一方、海外では、救急医療を除き、まずはかかりつけである一般家庭医の受診を義務付けた上で、一般家庭医が必要性を認めた場合のみ、より専門性の高い医療機関の受診を可能とする制度を採用する国も存在する。
 このように患者に対して一般家庭医の受診を義務づける制度について、そのメリットと問題点の双方について論じた上で、かかる制度を我が国に導入することの是非について、あなたの考えを述べなさい。

【経済関係】

3.近年、日本政府は、イノベーションの導入が中長期的な経済成長(GDPの増加)につながると考えて、いわゆる経済成長戦略を策定している(注参照)。一方、総人口及び生産年齢人口の減少、人口構造の高齢化が見込まれる日本社会において、高い経済成長を維持することは中長期的には困難であるとの意見も見られる。
 これら双方の考え方に対して検討を加えながら、今後の日本における経済のあり方や経済政策の方向性について、あなたの意見を述べなさい。

(注)2017年に閣議決定された「未来投資戦略2017」では、『中長期的な成長を実現していく鍵は、(中略)第4次産業革命(IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)、ロボット、シェアリングエコノミー等)のイノベーションを、あらゆる産業や社会生活に取り入れることにより、様々な社会課題を解決する「Society5.0」を実現することにある』と記述されている。

【国際関係】

4.「ポピュリズム」とは何か説明しなさい。さらに、「ポピュリズム」との指摘があった最近の国内外の例を複数挙げた上で、あなたの考えを述べなさい。

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