(参考資料)
第1期募集(2020年4月入学用)の入試関係情報

東北大学公共政策大学院入学試験第1期募集
小論文問題(令和元年9月28日実施)

次の4題のうちから1題を選んで論じなさい。

【内政関係】

1.日本の農山漁村では人口減少と高齢化が進行しており、こうした状況に対応するため、国は農林水産業の成長産業化と農山漁村の振興・活性化のための様々な施策を展開している。
 このうち、農業の担い手と農地について、国が取り組んでいる施策の内容とその成果について論述した後、今後の課題への対応について、あなたの考えを述べなさい。

2.日本の社会保障制度は、本年10月の消費税率10%への引上げにより、団塊世代が75歳以上を迎える2025年を念頭に置いた「社会保障と税の一体改革」に関わる制度改革が完了する。しかしながら、急速な少子高齢化の進展により社会保障にかかる費用は今後も増大することが見込まれており、高齢者数がピークを迎える2040年を展望した更なる改革が急務となっている。
 今後の社会保障改革について、制度の持続可能性を確保する観点から、これまでの成果を踏まえつつ、給付と負担の両面において、どのような方向に改革を進めていくべきか、あなたの考えを述べなさい。

【経済関係】

3.世界第1位と第2位の経済大国である米国と中国の2国間において、米国が中国からの輸入品への関税を引き上げ、中国が報復として米国からの輸入品に同率の関税をかけた場合、両国の消費者・生産者及び日本を含む世界経済はどのような影響を受けるかについて論じなさい。また、それを踏まえて、自由貿易と国益のあり方について、あなたの考えを述べなさい。

【国際関係】

4.民主化の波が世界の潮流であると言われて久しいが、北東アジアと東南アジアでは依然として、民主化途上にある国や権威主義体制下にある国が少なくない。仮に今後、そうした国々の政治体制が民主主義に移行していく場合、それは日本にどのような利益と不利益をもたらすと考えられるか。具体的な国(一ヶ国でも二ヶ国以上でも可)を取り上げて、あなたの考えを述べなさい。

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