(参考資料)
第2期募集(2021年4月入学用)の入試関係情報

東北大学公共政策大学院入学試験第2期募集
小論文問題(令和3年1月14日・15日実施)

次の4題のうちから1題を選んで論じなさい。

【内政関係】

1.少子高齢化や人口減少、地域社会の脆弱化等が進む中、地域住民が世代や背景を超えてつながり、相互に役割を持ち、支え合いながら暮らしていく「地域共生社会の実現」に向けた取組は、今般の新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、これまで通りの活動が困難な状況となっている。
 地域において住民の生活上の課題を解決するために行われている民間団体や住民主体のサービス・活動の事例を一つ挙げ、その取組の内容及びコロナによる影響について論述した上で、新型コロナウイルス感染症の流行が収まった後のいわゆるポストコロナにおける取組の方向性及びその推進のために必要な政策について、あなたの考えを述べなさい。

2.「まち・ひと・しごと創生」は、「国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保及び地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進すること」(まち・ひと・しごと創生法第 1 条)と定義されている。人口減少と東京圏への一極集中がなお大きな課題であり続けるなか、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、新しい地方創生の実現に向けた政策の方向性が模索され始めている。
 地方創生が求められる背景、そのメリットと課題について説明した上で、地方創生をどのように推進していくべきか、あなたの考えを述べなさい。

【経済関係】

3.新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、2020 年上半期には我が国はもとより、世界的に経済活動が大幅に低下する事態となった。これに対し我が国や世界各国では経済活動を回復させるために大規模な財政支出を伴う経済対策を打ち出しつつある。我が国における経済対策のあるべき姿について、特に新型コロナウイルス感染症の流行が収まった後のいわゆるポストコロナの社会に向けた世界的な動きを見据えた上で、あなたの考えを述べなさい。

【国際関係】

4.「太平洋からインド洋に至る広大な海。古来この地域の人々は、広く自由な海を舞台に豊かさと繁栄を享受してきました。航行の自由、法の支配はその礎であります。この海を将来にわたって、全ての人に分け隔てなく平和と繁栄をもたらす公共財としなければなりません」。これは、第 196 回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説(2018 年1月)の一節である。この取組の名称、重要性、基本的な考え方を説明しなさい。その上で、具体的な例に触れながら、この取組に対するあなたの考えを述べなさい。

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