秋保裕子(あきほひろこ)様
14期生(2017年4月〜2021年3月)
東北大学公共政策大学院創設20周年、おめでとうございます。
私は2017年度入学から社会人長期履修で丸4年をかけて学ばせていただきました。在学期間の前半は通学での対面授業とワークショップ、後半の2年はコロナ禍で非対面のオンラインに変わり、その中で授業とリサぺの指導をいただきました。その期間は特に同じワークショップの若き同級生の友、同期の仲間、先輩・後輩のみなさん、そしてなにより際立つ専門性と実務に長けた個性あふれる先生たちとの出会いと交流により、何ごとにもかえがたい貴重な時間を過ごすことができました。思い切って、公共政策大学院の門をたたいて良かったと思っています。
特に私が大いに刺激を受け感銘したものは、ワークショップ(WS)の取り組みでした。東北大の公共政策の特徴はWSを中核とする独自の教育プログラムを有することを事前に認識していましたが、本当に徹底していました(笑)。特に2つの学びがありました。ひとつ目は、1年を通じたWSの濃密な時間です。それは毎週の喧々諤々な議論、一気に進むこともあれば、時には立ち止まり、うまくいかないことも大いにあり(笑)。これまで私が経験してきた民間企業での価値観とは異なりました。WSは、公共政策の課題の大きさ・幅広さや奥深さ、各人の多様な価値観の違いやコミュニケーションをすり合わせ、机上の空論ではなく、理想と現実をつなぎ合わせる政策提言が求められると、1年を通じて学びました。ふたつ目は、成果発表(中間&最終)の場です。各WSの念入りな準備はさることながら、当日の緊張感が伝わる熱いプレゼンテーションと完成度の高い提案には、毎回感動し学びある時間となっていました。さらに先生方や学生からの専門的かつ鋭い質問や多様な角度からの助言や意見、参加する関係者や当事者の話を聞けることは、自分が持ち得ない観点を知る機会であり素晴らしい場であったと、心底、思っています。
最後に「この学びを大いに活かせているか?」と問われると、「YES!」と自信を持って言えません、まだまだ途中です。しかしながらこの公共政策での学びは、自分自身の糧として大切な時間でありました。そしてなによりも若き同級生や同窓生、そしてユニークな先生方と出会いと今に続く交流は、自分の人生の大きな財産となっています。感謝です。
今後も多くの出会いと交流、地域に貢献する学び舎として歴史を刻み続けることを祈念しております。