20周年記念メッセージ|今西淳先生|東北大学 公共政策大学院
   東北大学公共政策    
 

今西淳先生(2019年~2022年 外務省より)
在ドバイ日本国総領事館 総領事

 この度、東北大学公共政策大学院が創設20周年を迎えられたことに、心よりお祝い申し上げます。20年間にわたる教員と学生の皆さまのご努力とご尽力に対し、深く感謝の意を表します。
 阿南院長、飯島院長、西岡院長をはじめ、研究者教員の皆さまや、同時期に在職していた実務家教員の皆さま、専門職大学院、法学部のスタッフの皆さまの温かいご理解とご協力があっての、川内・片平での充実した3年間でした。
 本大学院の「座学と現場主義」を融合させた「公共政策ワークショップ」は、日本の他の大学院にはない唯一無二の教育を提供しております。実務家教員、研究者教員と学生が共に作り上げてきた数々の貴重な体験とその成果は、まさにこの20年間の宝であります。将来、実務家を目指す学生にとっても、社会人になるあたり、貴重な学びの機会となったと自負しております。
 主担当教員として以下のワークショップに携わりました。新型コロナウィルスのため、海外調査は断念せざるを得なかったのはとても心残りですが、今思い起こしても、もう一度同じことを実践することはできない貴重な取り組みだったと感じております。当時の副担当の先生(西本健太郎教授、岡部恭宜教授、御手洗潤教授)や学生がメンバーだったからこそ成し遂げられた成果であり、この機会に当時のメンバーに感謝するとともに、思いを共有したいと思います。

2021年:プロジェクトC「Build Back Better(より良い復興)を目指す防災分野を通じた我が国の国際協力に関する研究」
https://www.publicpolicy.law.tohoku.ac.jp/about/hyoka/workshop/2021_ws_project_c/

2020年:プロジェクトC「人間の安全保障(Human Security)」
https://www.publicpolicy.law.tohoku.ac.jp/about/hyoka/workshop/page-414/

 また、私は外交政策の講義で「人と人とのつながりが外交を紡ぐ」というモットーを伝えてきました。人と人とのつながりは、皆様が身を置くそれぞれの社会においても大切です。
 私は、今まさに外交の現場で、このモットーを体感、実践しております。私の講義を受講する機会があった当時の学生ー現在それぞれの道を歩んでいると思いますがー「人と人とのつながり」を大切にし、社会で活躍してくれていれば幸いです。
 最後に、貴重な機会をいただいた一教員として、引き続き、本大学院で得た宝を多くの人に伝えていきたいと思っています。
 東北大学公共政策大学院の益々の発展を心より祈念しております。

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