松村孝典先生(2021年〜2024年在職)
林野庁 関東森林管理局 局長
公共政策大学院創設20周年おめでとうございます。
2021年から24年にかけて農林水産省から実務家教員としてお世話になった松村です。農林水産政策を担当し、また、学生の皆さんが東北大学公共政策大学院で送る日々を本当にうらやましく思いながら、大学での日々を送りました。
というのも、学生の皆さんには、将来、自分の思い・アイデアを反映した政策・プロジェクトを実現するやりがいと感慨を、一人でも多くの方に得て欲しいと思いながら、教務の任を担ったのですが、政策実現のためには、大きな政策であればあるほど、知識だけでなく、人や組織を動かす能力や胆力などの人間力も必要となります。
その意味で、学生の皆さんを、なぜ、うらやましく思ったのか。自由を謳歌できる学生時代を2年間。学部に加え経験できるという志の低い理由もありますが、やっぱり大きいのは、これから皆さんが社会に飛び込むにあたり、東北大学の公共政策大学院。本当にいい知識と組織運営の経験が取得できる(充実したトレーニングができる)よく練られた環境が整っているからなんです。
具体的には、ワークショップ活動に代表される他の大学にはない実学を重視したカリキュラムはもちろんですし、それを支える官公庁とも連携した教員スタッフの体制。また、施設面においても、例えば、大学院にあるWS室の広さ。実は、人の縁と熱い議論が自然と生まれるよく考えられた面積となっており、それ以外にも、随所に学生の方々が大きく成長するための工夫と大学院を立ち上げた先輩方の思いが込められています。
ぜひ、学生の皆さんには、先生方の指導の下、この大学院で、知識の習得、人や組織を動かす素養を磨いて欲しいと思いますし、それは、きっと将来の大きな糧になると確信しています。
明日の日本を担う人材の養成。
大きな変化をこれから迎える我が国にとって急務ですし、東北大学公共政策大学院が担う役割は今後更に大きなものになると思います。これまでの大学院関係者のご努力・ご尽力に改めて敬意を表し、東北大学公共政策大学院の益々の発展を祈念いたします。20周年。本当におめでとうございました。