20周年記念メッセージ|小野遥太様|東北大学 公共政策大学院
   東北大学公共政策    
 

小野遥太(おのようた)様
14期生(2017年4月〜2019年3月)
公益財団法人日本台湾交流協会貿易経済部 部員

20周年おめでとうございます。
唯一無二の学び舎を形作ってくださった歴代の偉大な先生方および先輩方に心より御礼申し上げます。また、コロナ禍のような未曾有の困難にあっても、伝統を守り進化させてくださった後輩の皆さんのご尽力に対し、感謝の念に絶えません。

公共入学前、私は“空っぽ”でした。不完全燃焼に終わった交換留学の後、就職活動もうまくいかず、挙句卒業を半年伸ばす始末。
そんな中、13期生として先に公共にいた学部時代の友人、そして阿南友亮先生からお声がけいただき、「公共性のかけらもない人間ですが」と言いながら、思いがけず公共の門を叩くこととなりました。

2017年、14期生として入学した私はワークショップCにて「国際危機管理に関する研究と政策提言」に従事しました。経営学科出身で右も左も分からない中、ただ座学で公共政策の基礎を学ぶのではなく、「地に足のついた解決策」のために仲間たちと意欲的に足を運び考え尽くした末に得た学びは、決して他では得られなかったと断言できます。
現在の職場にヒアリング調査・政策提言を行ったのも良い思い出です。

修了後は公共出身者として初めて外務省に入省したものの、公共で磨いた実力をより確かな形で発揮したいという思いもあり、転職を決断しました。コロナ禍で転職するという覚悟や自信は、公共での経験、そして先生方や仲間たちの後押しなくしては得られないものでした。

現在は公益財団法人日本台湾交流協会に所属し、日台の各種会合や中小企業の台湾進出支援等に携わっております。ワークショップⅠ・Ⅱで一環して取り上げてきた日台関係の知見が生かせているのはもちろんのこと、公共で磨いた調べる力、考える力、書く力、そして発表する力は日々の業務でもそのまま活用できています。
実は公共の後輩の皆さんからヒアリングの依頼をいただいたこともございました。惜しくも当方都合でご希望には沿えませんでしたが、コロナ禍という危機を経て逆にパワーアップしたワークショップの新しい形が垣間見え、心強く感じました。

今や東北大は「THE日本大学ランキング」にて4年連続首位を獲得した日本の最高学府です。そんな“とんぺー”における唯一無二の学び舎で、よりよい社会の実現に向けた政策を考え抜いてきた我々こそ、次世代を担う重要な人材であることは疑いようがありません。
今後の公共のますますの発展、ならびに在学生・修了生の皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。特に在学生の皆様、芋煮やソフトボール大会の人員が足りない場合はぜひお声がけくださいませ。

このページのTOPへ