東北大学公共政策    

小玉典彦 KODAMA Norihiko

専攻科目

社会資本整備法政策

略歴

 国土交通省出身の実務家教員です。平成21年(2009年)4月に、東北大学に着任しました。出身は新潟県魚沼市です。
 一橋大学法学部を卒業後、平成11年に建設省(当時)に入省しました。
 入省以来、しばらく霞が関で勤務し、土地収用法の改正作業、地価公示・都道府県地価調査に関する業務、住宅政策全般に関する業務、国土交通省所管法令の審査業務などに携わりました。
 平成18年8月からは、国土交通省の地方機関である関東地方整備局で、道路部路政課長、平成19年4月からは総務部人事課長を務めました。路政課では、道路管理全般に関する業務のほか、東京道路公害訴訟の和解協議などに携わりました。人事課では、職員の人事異動などに関する業務のほか、新規職員の採用業務にも携わりました。

公共政策大学院での授業にあたって

 昨年度は、公共政策大学院では、公共政策ワークショップIを担当し、「地域の手による新たな道路管理のあり方について」というテーマをとりあげました。道路は基礎的な社会資本であり、行政による管理が原則とされてきましたが、道路管理を取り巻く状況が変化する中で、行政のみによる画一的な管理ではなく、広い意味での地域の手による、新たなニーズに対応した道路管理のあり方はどうあるべきかということについて、8名の学生と1年間一緒に考えてきました。
 今年度は前期に、学部、研究大学院とも合同で、社会資本整備政策演習を開講します。近年、社会資本整備をめぐる政策課題の中には、八ツ場ダムの建設中止問題や高速道路の無料化問題、羽田空港の国際化問題など、社会的にも議論となっているようなテーマが多く見られるところです。この演習では、こうしたテーマを随時取り上げ、それぞれのテーマについて、事実関係を的確に把握し、論点を整理し、皆で議論することなどを通じて、世の中で生じている問題について、多角的な視点から捉えた上で自分なりの意見を主張することができる能力を身につけることを目指します。
 また、公共政策ワークショップIIにおいて、M2の学生3人のリサーチペーパーの指導も担当します。中心市街地活性化や定住促進策など、それぞれのテーマが私自身にとっても興味のあるテーマであり、どのような政策提言がまとまるか、非常に楽しみです。

研究室にて

 公務員生活がちょうど丸10年終わったところで、大学での業務という、これまでとは全く違った経験ができる機会をいただきました。この貴重な機会を活かして、これまでの自分の経験を通じて得たものを、なるべく多くの学生の皆さんにお伝えするとともに、皆さんと議論などすることで、自分自身も更に成長していきたいと考えています。よろしくお願いします。

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