ワークショップD活動報告・第二弾 5月13日~14日 小高合宿
私たちワークショップDは、5/13~5/14に研究のフィールドであり、政策提言先である南相馬市小高区にて合宿を行いました。この合宿では、現地で行われている政策の実情について、実際に歩いて肌に触れるだけでなく、市役所や事業者、住民の方々の声を聞き、小高の困りごとについて「自分事化」し、政策提言の手がかりを考えることを目的としました。
合宿初日の13日(月)には、南相馬市役所、消防・防災センターを視察しました。南相馬市役所では、門馬市長、企画課、こども家庭課、商工労政課、移住定住課の職員の方々から、現状の南相馬市及び小高区の課題と施策について詳しいお話を伺いました。門馬市長からは、100年後を見据えたまちづくりと現在地、その具体的な取り組みについて直接伺うことができました。誇れる魅力がある一方で、厳しい現状が存在していることは学生全員が共有し、提言に活かしていきたいと感じました。また、学生の質問に丁寧に回答いただき、現在取り組まれている政策について立体的に認識することができました。
消防・防災センターでは、職員の方から東日本大震災発生当日及びその後の避難指示から現在までの南相馬市の動きについてご説明をいただきました。その後は、観光ボランティアの方のガイドと共に、バスの車窓にて南相馬市内を視察しました。津波被害のあった場所だけでなく、市内の文化財も視察し、現状と課題を実際に肌で感じました。

南相馬市役所で門馬市長と

消防・防災センターでの視察
また、当日は双葉屋旅館様(小高区)に宿泊させていただきました。夕食は、地元で採れたタケノコを使った料理や福島牛をいただきました。小高の酒蔵で作られた日本酒もいただき、充実した時間となりました。
夜には、女将の小林様と小高区で映像クリエイターとして活躍されているすぎた様から、住民目線での課題や小高への思いを伺うことができました。

双葉屋旅館での夕食

小林様、すぎた様との質疑応答
2日目の14日(火)には、小高区地域振興課おだかぐらし担当課様のご協力をいただき、小高区内のまちあるきを行いました。NPO法人浮舟の里様、腕時計メーカー・Fukushima Watch Company 様が運営するライフスタイルストア「KIRA」様を視察させていただき、事業者目線の小高の魅力・課題について伺うことができました。

ライフスタイルストア「KIRA」での視察

小高まちあるきの様子
また、小高ワーカーズベース様に「小高パイオニアヴィレッジ」を視察させていただきました。新しい事業を起こそうと強い思いを持つ移住者と地元をつなぐ役割という非常に貴重な現場でお話しを伺うことができ、学生自身にとっても刺激を受けました。


小高パイオニアヴィレッジ


憲法学者・鈴木家住宅
午後からは、浮舟文化会館(小高区)にて、相双フィルムコミッション代表理事の根本様、前小高区行政区長連合会会長の林様、haccoba-Craft Sake Brewery代表取締役CEOの佐藤様より住民目線、事業者目線での小高について講話をいただきました。実際に小高に深く関わって生活されている方と交流することができ、現場の方々の生き方を知り、小高の魅力をメンバー全員が実感しました。
南相馬市、小高区での2日間の合宿を通じて、南相馬・小高の人たちがいま全力で取り組んでいること、魅力に感じていること、課題に感じていることを実際に会って伺うことができ、南相馬・小高を「自分事化」する上で重要なきっかけとなりました。
今回の合宿にご協力いただいた皆様、大変お忙しい中ご丁寧に対応してくださり、大変ありがとうございました。
私たちの活動にご理解いただき、協力してくださる現地の方々や関係者の皆様、サポートしてくださる先輩・先生方、事務の方々などに感謝し、今後も活動してまいります。
双葉屋旅館にて