東北大学公共政策    

夏季集中「環境・コミュニケーション演習」を福島県裏磐梯で開催!

公共政策大学院の夏季集中「環境・コミュニケーション演習」が、2022年8月31日~9月2日の2泊3日で3年ぶりに開催され、大学院生と学部生の計16名が参加しました。裏磐梯グランデコ東急ホテル、富良野自然塾、福島民友新聞社他の関係者の皆様方の温かい御協力も頂き、着任後間もない江口担当教員の引率・指導の下、新型コロナ感染症対策にも留意しつつ実施されました。


(注)コロナ対策にも配慮しつつ、写真撮影時は会話無しでマスクを外しています。

初日は、先ず福島民友新聞社様より、新聞(新聞の成立ち、紙面構成、内外の新聞事情等)や新聞記事(記事の書き方、見出しの付け方、記事による情報取得の特長等)について御講演頂き、記事・見出しの添削指導等も後日頂きました。読み手にとって簡潔で分かりやすい文章の書き方等、新聞に限らず公共政策、公務他でも有用有益に思われました。次に、富良野自然塾裏磐梯校インストラクターの方々との演習に移りました。事前の雨予報に反して幸い天候にも恵まれ、机上・座学では体感が難しい屋外で、森や水等の役割と重要性を学び、地球誕生後46億年の「地球の道」を踏査しながら地球、生物、人間の関わりについて理解を深め、様々な五感で自然環境を実感しました。「地球は子孫から借りているもの」と記された重い石と言葉も印象的でした。夜はお互い初対面が多い参加者間で、「伝える」「聞く」をテーマに、自分だけでなく相手の立場にも立ったコミュニケーション演習をゲームも交えて楽しく行いました。

2日目は、海外から国内への移入後に繁茂・繁殖している特定外来生物(オオハンゴウソウ、ウチダザリガニ)について、在来・固有種への影響等も学んだ後、防除・駆除活動を実際に体験しました。一旦拡大するとその後の対策は容易でなく、未然防止の重要性も実感しました。続いて、磐梯朝日国立公園における美しく有名な五色沼の探勝路を、動植物や自然に関する解説も頂きながら踏破しました。高くそびえる磐梯山も眺望でき、四季毎に多彩な自然の素晴らしさや生物の多様性、これらの保全や持続可能な利用の重要性を実感しました。午後は、自然や動植物に成りきった観点(もしも自分が○〇だったら)で、影響を及ぼす側と受ける側を身体で表現する演習・練習を行い、夜には各自が創意工夫を凝らした発表会を行いました。

最終の3日目は、これまでの演習の集大成として、木や草の立場に立ってみた場合に言いたい事や全体として語りかけたい事について、理解力・想像力・観察力・描写力等を全面的に発揮し、全員がそれぞれ思いを込めた詩画として表現する演習と発表会を行い、終了しました。

今回の楽しく充実した演習は、大きな糧となり、今後の勉学・生活・活動等にも大いに活かされる事でしょう。関係者の皆様に改めて厚く御礼申し上げます。

富良野自然塾、裏磐梯まるごと学び 東北大公共政策大学院授業

2022年09月01日  福島民友新聞社より


地球を1メートルの大きさにした模型を使ったプログラムを体験する参加者

東北大公共政策大学院は31日、北塩原村のグランデコリゾートで富良野自然塾裏磐梯校のプログラムなどを取り入れた授業「環境・コミュニケーション演習」を始めた。学生らが裏磐梯の雄大な自然の中で、環境との関わり方や、新聞記事を使って情報伝達の技術などを学んでいる。

3回目となる今年は、大学院生3人と法学部の学生13人の計16人が参加。グランデコリゾートや五色沼など裏磐梯を舞台に2日まで行われる。初日は、学生らが専門インストラクターの清水志保さんの指導を受け、脚本家の倉本聰さんが考案した裏磐梯校のプログラム「緑の教室」「石の地球」などを体験した。

本紙村上総務ら記事の技術解説

演習の一環として福島民友新聞社の村上勝則編集局総務と羽鳥拓貴販売部員による講義も行われた。参加者が新聞記事の書き方をヒントに、分かりやすく伝える技術に理解を深めた。

村上総務は「文章は誰でも理解できるように書こう」と語りかけ、結論から先に書くことや事前の情報収集の大切さ、具体的な数字を使って説明するなどのポイントを解説した。参加した東北大法学部3年の本柳礼雄(れお)さんは「新聞社の文章技術を知ることができて楽しかった。これからは新鮮な気持ちで新聞を読むことができそう」と話した。

1日は環境体験プログラムとして外来種のオオハンゴンソウやウチダザリガニの駆除、最終日はコミュニケーション演習で詩画作品の制作に取り組む予定。

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