東北大学公共政策    

ワークショップB 活動報告

2023年度のワークショップBは、「広域合併自治体の行政体制と旧町村の地域振興に関する研究」というテーマで、平成の大合併で広域合併を遂げた(面積は全国市区町村で第10位に!)山形県鶴岡市をフィールドとして調査・研究に取り組んでいます。

5月下旬に山形県庁を訪問し、市町村が行う地域振興への支援や移住・定住、空き家対策、耕作放棄地対策等、広範囲の取組みにつきヒアリングを行ったの続き、6月上旬には本丸である調査フィールド鶴岡市を訪れ、市当局のご協力の下、2泊3日にわたり知力と体力を駆使して広大な鶴岡市狭しと見学・ヒアリングに明け暮れました。

人口減少に直面しながら、市・県さらには民間含め地域活力の維持のために行っている様々な取組について理解を深めることができた一方、そのうえで当ワークショップが提言すべき新たな政策をどこに見出していくのか、道のりは平たんには見えませんが、まずは今回得た現状の課題と取り組みを着実に整理しつつ、メンバー連帯して中間報告に向かっていきます。

有料道路を車で上がって参拝するだけなら「物見遊山」と言われかねないが、2446段あり山伏修行に使われる地域資源を体感することは「実体験」として貴重な学びに(羽黒山)。

慶応大学先端生命科学研究所を核とし、上場を果たした企業を含め数多くのベンチャー企業を生み出している研究開発拠点、鶴岡サイエンスパーク。大学、民間企業、そして市民をも巻き込み、今、世界が注目する実績と未来への大きな可能性をもった面白い「街」に成長しつつあるとのこと。

昨年市街地バスルートの見直しで全国的な注目を集めた庄内交通の取組みに関心を示していたところ、幹部の方に市役所ヒアリングの会場に足を運んでいただくという、丁重なるご対応に深謝。

最終日は人口減少が著しい旧朝日村、旧温海町について2班に分かれ、それぞれの庁舎で地域の実情をヒアリング。温海地域では温泉街の廃屋旅館問題も切実。

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