東北大学公共政策    

ワークショップB活動報告・夏季合宿 9/18-20 鶴岡市

私たちワークショップBは、9/18~9/20に研究のフィールドである鶴岡市の朝日地区、温海地区にそれぞれの担当チームに分かれて合宿を行いました。目的は、現行の地域振興の取組含め研究対象地域の現状を自分たちが実際に見て聞くことで、最終目標である政策提言の地固めをしてヒントを掴み取ることでしたが、そのために今回は「役所の先」にある地域の団体や移住者などの活動や意識に触れるべく進めていきました。

朝日チームは合宿初日の18日(月・祝)、冬は雪に閉ざされる出羽三山の霊峰・湯殿山神社にて多くの参拝客とともに、珍しい裸足になっての参拝スタイルを実体験したのち、夕刻には廃校を活用した今回の宿泊場所である大鳥自然の家にて、合併前の最後の朝日村村長や大鳥地区へ着任してそのまま定住した元地域づくり協力隊の方等にお話をお伺いしました。翌19日(火)は古くからの街道により地域活性化を図る団体の山道整備や体験ツアー実施、人口減少が進む集落での農業法人による農地保全といった、地域を維持するための努力に触れました。

一方温海チームは18日在来作物、温海かぶの生産組合を訪ね、温海かぶの商業的魅力や生産手法について伺った後、地区内の住民自治活動の現状を理解するため2つの地区の自治会長にお時間をいただきました。翌19日には地元漁協、観光協会やマリンスポーツの体験を通じて地域の魅力発信に努めるNPO法人への訪問のほか、地域おこし協力隊員やUターンの新規就農者に温海地域を選んだお話の聴取など精力的にヒアリングを行いました。

最終日の20日(水)は両チーム合流し、午前中にJA庄内あさひを訪ね、両地域の地域振興の大きなポイントの一つとなる農業についての現状とマーケティングの取組み等を聞いたほか、午後には観光DMOであるDEGAM(鶴岡ツーリズムビューロー)から、行政から少し離れた立場でコロナ後の観光客回復のための関係者を巻き込んだ事業展開について伺いました。双方とも国内他地域との競争の中で、何を売りに差別化を図るか奮闘している様子が大変印象的でした。

朝日地域、温海地域での3日間の合宿を通じて、将来に向けて地域の人たちが何を思い、これからどんな地域にしていきたいかなども知ることができ、政策提言に向けた重要なヒントをいくつも得ることができました。今回の合宿にご協力いただいた皆様には、お忙しい中ご丁寧に対応していただき、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

両地域の現状認識等を基礎として、いよいよ最終報告会に向け政策を組み立てつつ、先進事例からのヒントやデータの確認によりそれらが実効的なものとなるよう、調査・研究のペースを上げていきます!



9/18朝日チーム  定住した元地域づくり協力隊員の方とともに


9/19朝日チーム やまがたの棚田20選に認定されている大網の棚田の夕暮れ



9/18温海チーム 温海公民館にて 姿勢正して聞き入ってます


9/19温海チーム Uターン就農者の事務所を訪問



9/20には両チーム合流 DEGAMから観光の取組みをお伺いしました

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