東北大学公共政策    

次世代政策サミットにおいて東北大学公共政策大学院の学生3名が受賞

10月19日(土)に開催された「​次世代政策サミット」(主催:一般社団法人未来政経研究所)決勝大会において、東北大学公共政策大学院2年生の加賀谷巧、久保田薫、鈴木悠平の3名が「農業未来チーム」として出場し、優秀賞を獲得しました。

次世代政策サミットは、「雇用・賃金」「環境・地方創生」「子ども・教育」の3つの分野から1つを選び、2050年の日本が目指すべきビジョンを描き、その実現に向けて日本が取り組むべき政策について提案するコンテストです。

東北大公共の「農業未来チーム」の3名は、「環境・地方創生」を選択し、2050年のビジョンとして「『地方で生きる』ことが積極的な選択肢となる社会」を掲げ、地方公務員の農業分野での兼業を促進することによって地域のポテンシャルを最大限に発揮するという提言、および農山村地域の在り方や生活スタイルの多様化に対応するために「農山村地域政策提案権」を創設し、地域課題の解決を図るための事業を農山村地域から都道府県・市町村に提案できる権利を付与するという2つの政策を発表しました。

また、大会後の懇親会では、パネリストや他の参加者、学生スタッフらとの活発な意見交換が展開されました。政策・政治に対する様々な考えに触れ、見識を広めることができた時間になりました。

 


受賞者のコメント

この度、次世代政策サミットにおいて優秀賞を受賞できたことは大変光栄です。併せて、公共政策大学院20周年という節目の年に、今回の結果をもって花を添えることができ、在学生として大変嬉しく思います。

本大会を振り返ると、「難しかった」という感想に尽きます。その難しさは、時間的な難しさと、わかりやすく伝えることの難しさにあります。東北大学公共政策大学院での研究報告会は、比較的長い時間を使って、報告や質疑応答を行うという特徴があります。しかし、今回は、これまで我々が経験してきた報告よりも短い時間で自分たちで考えた政策の魅力を伝えなければなりませんでした。同時に我々は、これまで学外の人に対して報告をする機会が少なかったため、誰にでもわかりやすく、そして伝わりやすい内容で政策提言を行うことの必要性を一層痛感しました。1年次の必修科目である「政策調査と論文作成の基礎」において担当教員の阿南教授が「社会人は限られた時間の中で、有効なプレゼンをすることが求められる」と話していたことを思い出します。そういう意味では、大変貴重な体験となりました。

今回の報告は、2023年度公共政策WSⅠ・プロジェクトAの研究が元となっており、研究にあたっては多くの方々のお力添えいただきました。昨年度1年間ご指導いただいた元・本学教授である松村孝典氏、鹿子生浩輝教授をはじめ、1年間切磋琢磨した同級生、報告会で厳しくも鋭いご質問やご指摘をいただいた先輩方や本学の先生方、さらにはヒアリング調査にご協力いただいた官公庁、民間企業のみなさまのおかげです。また、運営に際しご尽力いただいた未来政経研究所のみなさま、審査員としてこれまでのご経験を踏まえ、示唆に富むご指摘をいただいた増田寛也様、高山智司様、矢田稚子様にも御礼申し上げます。今回の結果に慢心せず、それぞれの道に向かって、これからも邁進していきたいと思います。ありがとうございました。

公共政策大学院修士2年 加賀谷巧・久保田薫・鈴木悠平

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