東北大学公共政策    

2025 WSB 活動報告 第一弾

本年度ワークショップ B(学生7名/教員2名+チューター1名)は、「地域資源を活用した魅力ある農山漁村づくりに関する研究」というテーマについて取り組んでいます。

4月は、東北農政局農村振興部、宮城県庁農山漁村なりわい課、東北運輸局観光部を訪問し、政策の現状についてご説明をいただきました。様々な分野から行政が取り組んでいる地域振興策と現場支援について学ぶことができました。

5月は、実際に現場ではどのように観光や農泊に取り組んでいるか調査するため、岩手県の釜石市と遠野市の2つの事業者様を訪問し、ヒアリングを行いました。

釜石市では、(株)かまいしDMC代表取締役の河東英宜様にお話を伺いました。地域に根付いているものに価値があるという視点、観光業の質の強化自体がプロモーションになるという考えを学ぶことができました。また、企業の社員研修の受け入れや、漁業体験ツアーなど具体的な取り組みについても伺うことができ、地域資源を活かした先進的な観光業のモデルとなる事業を学ぶことができました。


@釜石魚河岸にぎわい館「魚河岸テラス」

遠野市では、農家民宿を核に農泊を推進する NPO法人遠野山・里・暮らしネットワークの田村隆雅様から、地域の日常を旅へとつなぐ仕組みを伺いました。住民と来訪者を結ぶ農泊と体験プログラムを通じて、遠野ならではのなりわいを直に味わえる事業が展開されていました。このような活動を通じて、持続的な地域経済循環を生む運営モデルを学ぶことができました。また、実際にインターンや研究活動を行う国内の学生や海外からの観光客を受け入れているお宅を訪問し、農泊の取り組みについて直接お話を伺うことができました。


@遠野山里ネット事務所


@遠野市 Agriturismo 大森家

移動の途中に、道の駅に立ち寄りました。6次産業化の取り組みとして地元産の野菜や加工品が並び、思わず買い物カゴを手に取りたくなる光景が広がっていました。都市と地域が行き交う交流拠点としてのにぎわいも感じられ、体験と経済がゆるやかに循環する仕組みを肌で実感できました。


@道の駅

現在は、7月の中間報告会に向けて論点を整理し、メンバー同士で議論を重ねています。ヒアリング調査で得た知見を踏まえ、今後の調査・研究を進めてまいります。
ご協力いただいた皆様、大変お忙しい中、丁寧にご対応いただきありがとうございました。

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