東北大学公共政策    

2025 WSB 活動報告 第二弾

ワークショップBは、9月29日から10月1日の3日間、北海道を訪れ、研究テーマである「地域資源を活用した魅力ある農山漁村づくり」に関するフィールドワークを行いました。

1日目は旭川市農政部様を訪問し、農泊や6次産業化、子ども農業体験塾等の現状や課題についてお話を伺いました。その後、少人数に分かれて東旭川町と愛別町で農泊を体験し、農家の方々から地域の現状や課題など貴重なお話を伺うことができました。

@旭川市役所


農業体験の様子


訪問した農場

2日目からは、北と南の2班に分かれて現地調査を行いました。
北班は、北海道美深町を訪問し、全国的にも珍しいチョウザメ養殖の事業展開を行っている美深町チョウザメ産業推進室様から、チョウザメ事業の導入経緯、現状の課題、今後の展望などについてお話を伺いました。特に印象的だったのは、競争よりも産業全体の発展に向けた連携を重視されていた点であり、その考え方から町の戦略的な方向性を理解しました。また、山村留学を実施されている同町教育委員会様から、山村留学の現状と課題、地域経済への波及効果や地域への愛着形成についてお話を伺いました。

@美深町チョウザメ飼育研究施設


@チョウザメ館


@美深町教育委員会

南班は、農泊などの観光コーディネートを手がけるアグリテック様から地域の魅力発信について、上川町地域未来創造課様から地域おこし協力隊や官民連携の現状について、観光関連産業振興に取り組む大雪カムイミンタラDMO様から交流人口拡大についてお話を伺いました。また、廃校となった小学校を活用した地方創生型複合施設を運営している東神楽大学様から、設立の経緯や今後の課題についてお伺いし、民間主導ならではのスピード感あるまちづくりの実践や、都市部での販売拠点を通じた農家の所得向上の取組を学び、今後の研究の方向性に示唆を得ました。

@東神楽大学


@有限会社アグリテック


@大雪カムイミンタラDMO


@上川町役場

最終日の午後からは2班が合流し、旭川市でジビエ料理を体験し、その後、美瑛町の放牧酪農場を訪れ、6次産業化による乳製品の付加価値向上の取組を見ることができました。

今回のフィールドワークでは、地域の現状や課題について知るとともに、農村の景観や古民家、地域の特産物など多様な地域資源に触れることができました。今後、最終報告会に向け、現場の声を踏まえた政策提言の具体化を進めてまいります。
最後に、ご協力いただいた皆様には、大変お忙しい中ご丁寧に対応していただき、厚く御礼申し上げます。

 

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