猛暑の真っ只中である2026年8月2日、東京丸の内のサピアタワー10階にある東北大学東京オフィスで、標記の特別セミナーが開催されました。過去22年間の修了生や元教員など40名ほどが集まり、生成AIの隆盛に対して、公共政策の担い手や研究者、そしてその養成機関である公共政策大学院は、いかに向き合うべきか、という最先端かつ実践的な内容で、熱い議論が交わされました。

かつてWS主担当などをお務めになり、また昨年度には、あらためて非常勤の教鞭をとってくださった佐分利応貴先生は、生成AIやロボティクスの激烈なインパクトと、それに対応する「社会の病気の治し方」(社会医学)のイノベーションや公共政策教育の重要性を熱弁されました。

続いて、今年度もWS主担当などを務めておられる原田賢一郎先生から、「東北大学公共政策大学院の教育現場における生成AI利用について」と題して、授業における学生たちの利用事例や、レポート課題における対応などの具体的なご報告がありました。
最後に、データ分析などを駆使して現代政治分析に取り組まれている金子智樹先生が、機械学習と生成AIの異同をまず考察した上で、データ分析の演習授業などの教育現場やボートマッチなどの研究現場における利用状況とその課題を明晰に語られました。
その後は、公共ならではの元教員・修了生が一体となったディスカッションが展開され、生成AI時代だからこそ、公共政策大学院に課せられた使命の大きさを、皆で確認して閉会となりました。

この8月より、国も新たに「AI時代の国家公務員の在り方に関する検討会」を新設し、AIがもたらす国の仕事の変化や、AI時代の国家公務員に求められる役割・能力、それらの人材育成・確保の在り方などの本格的な検討に着手したようです。現在進行形の政策課題を追走する本大学院の取り組みは、AI時代という未曾有の潮流に際しても、たゆまず今後も続けられていくことでしょう。
