2026年度のワークショップBでは、教員3名とM2のチューター1名のサポートの下、6名の学生が「食と農の持続可能性に関する研究」というテーマについて取り組んでいます。
8月5日から6日の2日間、秋田県横手市でフィールドワークを行いました。
1日目は、横手市が主催する「食農フェスタ」に参加しました。地域の方々が横手市の特産品であるホップの高所作業車体験、クイズ、科学体験等のイベントを通じて、地域の農業や農産物、食文化等に対する理解を深めている様子を見ることができました。
また、地元野菜を使った料理や、いぶりがっこの試食をさせていただき、イベント参加後には、いぶりがっこを作っている農家の方にお話を伺いました。


@食農フェスタ
次に、Pilz株式会社様から、椎茸の栽培後に廃棄される菌床をカブトムシの餌として再加工し、その飼育後の廃菌床を有機肥料として野菜の栽培に活用する地域資源循環の取組と、農福連携の取組についてお伺いしました。
インタビューを通じて、廃棄物を新たな資源として活用することが年間を通じた仕事や所得の確保にも繋がることを学びました。特に「未利用資源に新たな価値を」という理念のもと、農業・昆虫・福祉という異なる分野を結びつけ、環境に配慮した循環型農業と障がいのある方がやりがいを持って働ける環境づくりを一体的に進めている点に深く感銘を受けました。

@Pilz株式会社
次に、横手市に本社を置く株式会社マルシメ様の店舗を見学させていただき、地産地消や経営戦略についてお話を伺いました。農家に売り場スペースを貸す「ファーマーズマーケット」の取組や、高齢者向けの「お買い物バス」の取組など、地域に密着した取組についてご説明いただきました。

@株式会社マルシメ
2日目は、横手市食農推進課の皆様から、よこて農業創生大学事業等の独自の取組や、担い手の確保・食文化の維持・食育の推進等に関してお話を伺いました。
「食と農からのまちづくり」を掲げる横手市において、食農フェスタ・いぶりんぴっく・地産地消バイキングなどのイベントを通じて、地域の農業や食文化の継承・発展・発信に取り組まれているとのことでした。

@横手市園芸振興拠点センター
次に、株式会社みずほライスの熊谷様から、スマート農業、農福連携、Jクレジット、食育等の取組に関してお話を伺いました。同社ではAIやドローンを活用したスマート農業や環境負荷を抑えた米作り、障がい者雇用を推進する農福連携、地元の小学生を対象とした農業体験を通じた食育に熱心に取り組まれています。
インタビューを通じて、最先端の技術と地域社会への貢献が両立する農業を学ぶことができました。 特に、農福連携では障がいのある方が業務をするうえでマニュアルや作業手順書といった仕組みを挟むことが重要であり、「仕組みで解決する」という考え方をお聞きして大変勉強になりました。


@株式会社みずほライス
今回のフィールドワークでは横手市の食文化に触れるとともに、地域における食と農の現状や課題について貴重なお話を伺うことができました。今後は、最終報告会に向け、政策提言の具体化を進めてまいります。
最後に、ご協力いただいた皆様におかれましては、ご多忙の中ご丁寧な対応をいただきまして誠にありがとうございました。