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教員紹介

過去の実務家教員

尾崎久仁子(外務省)

2004年度パンフレットより
現在,国際的視野を持たずして語り得る公共政策は存在しないといっても過言ではありません。これは単に政策の対象分野が国際化しているということではなく,あらゆる政策が,多様な価値観や国際的な公共益をも念頭において策定され,あるいは評価されなければならないことを意味します。公共政策大学院の考える『国際化』とはこのようなものです。

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上村直(財務省)

2005年度パンフレットより
あなたは公共政策実務の現場を知っていますか?名前を知っている機関は幾つありますか?それらの機関の目的や最近の活動状況はどうでしょう?どのような組織なのでしょうか?公共政策大学院で学ぶことは、公共政策実務の世界へ広く目を向けることに繋がります。公共政策ワークショップの活動を通じ、国や地方の行政機関を始め様々な実務現場とのインターフェイスが提供されます。地元の官公庁での実習を体験するインターンシップも導入されています。コア・カリキュラムでは行政が直面する最先端の課題が論じられます。行政実務出身の教員も多数配置されています。今まで知らなかった政策実務の世界が見えてくると思います。

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三好信俊(環境省)

2005年度パンフレットより
公共政策は「公」の価値を担うものであり、その反対語は「私」ということになるようです。他方で、我が国では「官」と「民」という対語もよく用いられ、しばしば「官」が「公」を独占しているかのような錯覚におちいりがちです。しかし今日の社会において、「民」(=市民)は公共政策の客体に甘んじることは許されません。そして、それであるが故に一層、政策プロフェッショナルとしての「官」の役割は大きなものとなっていくのではないでしょうか。公共政策ワークショップを通じて考えていきたいテーマです。

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田口左信(経済産業省)

2006年度パンフレットより
公共政策の企画・立案・実現を担っていくのに必要なものは何だろうか?志?哲学とか歴史観・社会観?知識とか技術?実力とか活力?
(自分のことを棚に上げて書きますが)多分、そのすべて、というかそれ以上の「何か」が必要なんだろうと思っています。自分が身に付けてきたものはその一部でしかないのですが、2年間で、できるだけ多くの何かを学生に「ぶつけて」いるつもりです。そこから、学生の中に新たな飛躍が生まれてくることを、できれば自分自身も少しでも成長したいと、そう願うばかりです。

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松原明紀(農林水産省)

2006年度パンフレットより
私の担当する公共政策ワークショップ?プロジェクトAは「『食』と『農』が共生するまちづくり」をテーマにしてスタートしました。2ヵ月が経過しましたが、学生たちは入口付近で悩んでいるようです。しかし、ワークショップにおいては、教員が準備した回答をなぞるのではなく、自分たちで考え、議論し、道を見付けてこそ、「政策実務能力」が得られるものと信じています。昨年度入学の1期生もそのように歩んできました。

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渥美恭弘(財務省)

2007年度パンフレットより
現在私が担当している「ワークショップ?」では、地域経済の活性化のための地域金融機関の課題及びそれをサポートするための行政サイドの政策について、日々、戸内・戸外の調査を精力的に進めています。2ヶ月が経過したところで、学生は未だ暗中模索の悪戦苦闘状態ではありますが、郷土に対する熱い思いを胸に、自らの考えをお互いにぶつけ合い切磋琢磨する中で、「グループとしての活動の仕方」を学んでいるようです。そこに「ワークショップ?」の大きな意義があるのです。

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西久保裕彦(環境省)

2007年度パンフレットより
学生と社会人の違いはたくさんありますが、時間のとらえ方もその一つではないかと思います。私も学生だった頃は時間は無限にあるように感じていたものですが、社会人になると極めて限られた時間の中でプロとして仕事をすることが求められます。公共政策ワークショップでは、学生でありながら社会人と同じような時間感覚を持ち、時間的制約の中で質の高い仕事をできる能力を身につけることを目指して取り組んでいます。

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西村篤子(外務省)

2008年度パンフレットより
近年、グローバリゼーションの進展とともに、国内行政の分野にも国際的な規律が及ぶようになり、また、冷戦後の新たな脅威など多くの課題に直面している国際社会が、適切なルールと制度を実現できるかどうかは、今後の日本の安定と繁栄に直結する問題となっています。日本の国益を踏まえて、グローバルなルール・制度づくりを担うことのできる意欲と能力を備えた人材が育つことを期待しています。

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佐分利応貴(経済産業省)

2008年度パンフレットより
近代医学の発展は、天然痘の撲滅(1980年)をはじめとする数々の恩恵を人類にもたらしました。同様に、戦争・貧困・いじめなど、高度化・複雑化する現代社会の病を治療するためには、社会問題を解決する科学=社会医学の発展が不可欠です。人の医者を志す人には医学部があり、社会の医者を志す人には理論と実践を融合し日々進化を続ける「社会医学部」=東北大学公共政策大学院があります。我々とともに、世界を救いましょう。

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原田賢一郎(総務省)

2008年度パンフレットより
現在、私が担当している「公共政策ワークショップ?」では、「平成の市町村合併」を契機に注目を浴びている「地域自治組織」のあり方を題材に、「住民自治の強化とは」、「行政と住民との協働の推進とは」などといった地方自治に関する最先端の課題について、複数の市町村の現場に入り込んで検討を重ねています。学生たちは現場の多様性に戸惑いつつも、具体的な政策提言を目指して日々熱い議論を重ねています。こうしたことを通じて政策形成能力を修得することこそ、本大学院で学ぶ意義であると確信しています。

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海野洋(農林水産省)

2009年度パンフレットより
 「食料問題」に対する関心が、このところ急速に高まっています。国内ではカロリー・ベースの自給率が4割を切り、他方海外農産物の価格高騰も大きく報道されています。また、農産物の生産・流通は、安全安心の面からも重要な問題となっています。
 このような時期に、私の担当する「公共政策ワークショップ?」では、「農業を軸とする地域振興策」をテーマとして取り上げ、M1の諸君が熱い議論を交わしています。国民の関心の高い問題について、東北という農業の地でその実態を踏まえて政策提言をしていく、正に本大学院らしさが発揮される場と言えるでしょう。

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生田長人(国土交通省)

2005年度パンフレットより「東北大学公共政策大学院における教育の特色」
 公共政策大学院は、将来主に公務に携わる方々に必要な資質を育てるための専門職大学院なのですが、ここで育てるべき資質とはどういうもので、それをどういう方法で行うかという点については、これまで必ずしも明確に意識した教育が行われてきたとは言えないところがあります。私自身は、こうした資質能力を「スキル」と「アビリティ」に分けて考えていくべきだと思っています。この区分自体、曖昧なところがあるのですが、例えば、前者の例としては、「多くの価値ある情報を自らの力で収集・分析する能力」、「自らの考えを表す能力」、「説得・交渉を行う能力」、「ものごとをマネージする能力」などがあげられると思います。また、後者の例としては、「現実の事象の中から問題を見いだし、その本質を見抜く力」、「自分の頭で考え、判断する力」、「政策の企画立案をはじめとする創造する力」、「周りの人達を惹き付けることのできる力」などがあると思います。
 これらの資質能力には、教えることのできるものと教えることが難しいものがあるのではないかと思います。例えば、スキルの多くはある程度教えることが可能なのですが、後者の能力の多くは「自らの体験を通して学び取るしかない」のではないかと思われます。
 私共の公共政策大学院では、この後者の能力についても身につけることができるよう、ワークショップなどのメソッドを用意しているのですが、それでもこの能力は自らが努力しなければ何ものも得られないというものですから、教えてもらいたいと思うだけで、自ら学びとろうとしない方は、私どもの大学院とは無縁ということになります。
 ところで、公務に携わる方々には、上記のような能力資質の他に、「高い志」や「強い倫理観」「透徹した歴史観」などが必要だと考えます。どうすれば、私どもの社会がもっとよくなるのだろうという意識を持ち続ける力、いかなる場合でもしてはならないことを自らに言い聞かせることのできる力、ものごとを様々な高さから見る「目線」といったものですが、これも、多くの人と真剣に接し、多くの書物と巡り会うことなどを通してしか得ることができないのかも知れません。私ども教員は、僅かにその手伝いができるだけなのです。

2006年度パンフレットより「私たちの公共政策大学院の目指しているもの」
 私たちが生活している現在のこの国の社会が、世界の国々の中でもたいへん豊かな社会であること、貧富の差がそれほど大きくない社会であること、基本的自由がほぼ完全に保障されている社会であること、また、少し翳りを見せてはいるものの、比較的安全で、平和が保たれている社会であること等について、大きな異論を唱える方は少ないのではないかと思われます。
 しかし、これらの状態が、過去の歴史の中ではかなり奇跡的に実現されたものであるらしいこと、このような社会を維持していくことが極めて難しいだろうこと、いずれ近いうちに私たちはこれらのうちのどれかを諦めなければならない状況に直面し、何らかの形で選択を迫られるであろうこと、これらのことを意識するとしないにかかわらず、私たちの多くはこの社会の将来に漠然とした不安を感じていること、こういったこともまた、同時に今日の状況かも知れません。
 このような状況の下で、かつて誰の目にも明らかなように思えていた「公益」は、必ずしもそう定かなものではなくなってきたと感じられつつあるようですが、それだけに、行政に携わる者は、常に自らに対して、実現しようとしている「公益」とは何かを問い続ける姿勢が要請されているのではないかと思えます。
 私たちの公共政策大学院は、将来、行政の仕事に携わろうと考えている方々をはじめとして多くの方々に、このような「公益」について考える力を備えていただき、これからの時代をしっかりと担ってもらいたいと考えています。

2007年度パンフレットより「自ら学ぶことの大切さ」
 私たちの公共政策大学院では、今日の時代における「公益」とは何かを、学生諸君に正面から考えてもらうことが最も大切なことだと考えています。
 今年度からスタートした「地域社会と公共政策」講義では、地域社会が直面している深刻な課題を取り上げ、立場の異なる複数の外部講師により、異なる視座から、同じ問題を議論してもらい、公共政策が実現しようとしている「公共性」に様々な側面があること、様々な「目線」の高さをもつ必要があることを認識してもらうための授業を行っています。今期の課題は「地域社会と公共事業」ですが、公共事業が地域社会に果たすべき役割とそのあり方を巡って熱い質疑が交わされています。また、当大学院設立以来、着実に成果を挙げてきた公共政策ワークショップでも、学生諸君は、与えられた政策課題の解決に向けて、初めて経験する政策立案過程の作業の中から、多くのことを学び取りつつあるようです。
 私たちの公共政策大学院では、教えてもらうことより、「自ら学ぶ」ことに、より重点を置いた授業が展開されています。

2008年度パンフレットより「私たちの責務」
 かつて地域社会などが果たしていた公「共」的機能を肩代わりする形で肥大化を続けてきた行政分野は、現在、厳しい財政事情を背景に、その縮小見直しが進められています。今後人口の減少や高齢化が進む中でそれ自体は無理からぬところであると思うものの、その見直しに当たってしばしば耳にする「民でできることは民に」というキャッチフレーズには、些か首をひねりたくなります。
 特に最近私たちの社会を揺るがしている安全・安心の分野に関しては、「民にできることであっても、民がするにはふさわしくないものがある」ことを改めて痛感せざるを得ないような不幸な事態が続いています。
 採算性や効率性が最重要視される民の手に任せていたのでは不幸に見舞われるおそれのある多くの人たちに対して、縮小せざるを得ない行政資源でどのように対応するかは、今、私たちの社会に突きつけられている一つの重要な課題だと思われます。
 何を「公」が行うべきこととして残し、何を「共…地域社会等」の手に戻し、何を「民」に任せるのか。
 私たちの公共政策大学院の使命は、人を大切にし、次の時代にふさわしい「公」「共」「民」のあり方を考えることのできる人を育てることにあると私は思っています。

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苦瀬雅仁(環境省)

2011年度パンフレットより「真の問題点を発見し解決していく力を」
 解決すべき社会問題が複雑化する今日、“真に解決すべき本質的問題が何か、その解決の鍵となる要素は何か”を正確に捉え、合理的で有効な対策を見出し、問題を解決していくことがますます重要になっています。
 それは実は難しいことですが、だからこそ今日それを可能とする高い実戦力を持った実務家が求められます。現実的かつ論理的な思考・議論を重ね具体策を提言していくワークショップ等の本大学院の徹底した少人数教育を経てそうした力を持つ人材として飛躍してください。

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小玉典彦(国土交通省)

2010年度パンフレットより「地に足の着いた政策提言を目指して」
 本大学院の特長的な授業のひとつに「公共政策ワークショップ?」がありますが、ここでは、現場の実態を踏まえた、地に足の着いた政策提言をまとめるという、机上の議論だけでは決してできない貴重な経験をすることができます。私の担当するワークショップでも、「地域の手による新たな道路管理のあり方」というテーマについて、学生たちが、道路管理の現場に入り込みながら、地に足の着いた政策提言をまとめ上げるべく日々奮闘しているところです。私も実務家教員として、今までの役人生活を通じて得たものを、なるべく多く学生たちに伝えていきたいと思っています。

2011年度パンフレットより「仙台の地で熱い議論を」
 昨年度担当した公共政策ワークショップ?では、社会経済情勢が大きく変化する中で新たなニーズに対応した道路管理のあり方はどうあるべきかというテーマについて、宮城県大崎市をフィールドとして、机上の議論だけではない地に足のついた政策提言をまとめるべく、8名の学生と共に1年間奮闘してきました。
 今年度前期は、社会資本整備政策演習を開講しています。社会資本整備をめぐる様々な政策課題のうち、八ツ場ダムの建設中止や高速道路の無料化など社会的にも議論となっているような問題を取り上げ、事実関係はどうか、どのような論点があるのか、方向性はどうあるべきかなど、皆で熱い議論を重ねているところです。

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西泉彰雄(総務省)

2011年度パンフレットより「『現場の分かる』政策プロフェッショナル」へ
 「課題は現場にある」。これは私も実務経験を通じて痛感していることですが、一方、現場主義を実践することは「言うは易く行うは難し」です。「公共政策ワークショップ」では、この現場主義を実践すべく様々な現場に飛び込むことになりますが、容易には真の課題に辿り着けず、戸惑いと試行錯誤の連続になるでしょう。しかし、その経験は得難い財産になるとともに、その過程で多くのことを学び、「『現場の分かる』政策プロフェッショナル」へと成長していく重要なワンステップとなることを確信しています。

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久武昌人(経済産業省)

2011年度パンフレットより「自由な発想」
 私の研究室の窓からは、植物園とそれに連なる山々の緑が鮮やかに見えています。「杜の都」を実感するときですが、その向こうにはとてもモダン?なテレビ塔があり、シュールな風景でもあります。ふと、これをモチーフにどんな絵を描くことが出来るのだろうか、と考えてしまいます。 マグリットなら? ダリなら? あるいは、風景画はほとんどないようですがフェルメールなら?
 今、なぜ他の画家の名前が出てこなかったのでしょうか。それは私自身の持つ一種のバイアスによるのかもしれせん。ここ仙台での私の「モチーフ」、それは、「公共政策大学院は広義の政策形成過程の一構成要素であり、その態様は、国会、行政、シンクタンク等のそれと共に、一種のナッシュ均衡をなしていると考えられるのではないか。そうであるとして、自分が関与できるこの空間で何をなすべきかを考えること。」だと言って良いと思います。
 予断を持って見ず、深く考える。容易なことではありません。どうすればよいのでしょうか。学生のみなさんと共に良く考えて行きたいと思っております。

諏訪園貞明(公正取引委員会)

2011年度パンフレットより「政策立案を学ぶ理想郷」
 これまで日銀、公取委、経済産業省と様々な職場で、新業務拠点の建設プロジェクトの企画立案、所管する法律の四半世紀振り、あるいは三十数年ぶりという大きな改正作業に携わる機会等に恵まれましたが、いつも後で思うのは、反省点も決して少なくなかったという思いです。こういう政策の企画立案について勉強できるところで学ぶ機会があればよかったのにと思うことしきりでしたが、この公共政策大学院に赴任して、「まさに、ここは、その理想郷じゃないか。」と学生達をうらやましく思っています。日々、熱い議論が戦わされ、日本の行く末を見つめる研究ができるこの大学院に来て、より望ましい公共政策実現に向けて一緒に汗を流しましょう。

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橋本逸男(外務省)

2012年度パンフレットより「公共マインドある外交を求めて」
 公共政策大学院は、公共マインドのある有為の学生、研究・実務両系統の教員の夫々の特長を活かした指導、社会からの高い評価と期待、の三つの存在が相俟つと、理想的に機能し、大きな成果を挙げ得ると思います。希望進路が何であれ、“公共” 的な志操を持つ、“ 志の高い” 諸君よ来れ!諸君は、この緑豊かな学都仙台で、大震災からの東北、日本の復興を実地に感じ、或いは、自ら貢献しつつ、研鑚を積んで、選択する職種の如何を問わず、必ずや社会に貴い貢献を為し得るに至ると信じます。
 私は、と言えば、国の存亡に関わる、“公共” 的な重要分野たる対外政策の分野で、主に中国やASEANを視野に入れ、我が国の対外関係、外交力を強化する方途を追い求めています。

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菅原泰治(総務省)

2013年度パンフレットより「公務員を目指す皆さんへ」
 公務員の仕事の醍醐味は、新たな制度を創設することによって、国民や住民の生活をより良いものに改善することにあります。しかしながら大学では、現在の制度の問題点を解説することはあっても、その問題点を改善するための制度づくりを経験することは、極めてまれです。
 本大学院では、まさに、現実社会の中で起きている課題を取り上げ、その解決策を学生が主体的に考える場を提供しています。それは、第一線の公務員が日々取り組んでいる仕事と同一のものであり、極めて実践的で、かつ、創造的なトレーニングであるといえるでしょう。この仙台の地で、日本の将来に向けた政策提言を一緒に考えてみませんか。

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西田主税(環境省)

2014年度パンフレットより「公共政策プロフェッショナルへの道標」
 公共政策大学院を志望する理由や背景は様々だと思いますが、将来的には「より良い社会」の創造に向けて政策立案に携わりたいという点は共通しているのではないでしょうか。
 公共政策大学院には、理論派の人、行動派の人、リーダーシップのある人、縁の下の力持ちの人など様々な特徴を持った人が集まってきます。出身地、出身大学、出身学部も違い、考え方も異なる仲間たちと議論しつつ、各分野の研究者や実務家の考え方を吸収し、そして課題の現場に足を運び、真摯に、かつ柔軟に政策立案のトレーニングを積んで下さい。
 理論と実践、学問と実務、制度と現実、いわば理想と現実の狭間の中で、「より良い社会」の創造のために政策プロフェッショナルとして奮闘する自分をイメージして積極的に学び、共に成長しましょう。Nothing ventured, nothing gained!!

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山口正行(公正取引委員会)

2014年度パンフレットより「真摯に取り組めば得られるもの」
 政策の企画立案に唯一の正解はないかもしれませんが、正攻法と言える取り組み方はあるように思います。自由な議論を交わすこと、その前提として、自らの意見に責任を持てるだけの十分な検討をすることは、とりわけ重要ではないかと思います。
 限りある資源の配分は優先順位の選択を避けられませんし、複数の理念が交錯する場面も少なくありません。実務において、問題の明確化と解決の必要性の評価、複数の方向性の解決策が他者にもたらす影響の比較などを実態に即して行うために、私自身は多くの経験と反省を要しました。公共政策大学院の授業は、学生の皆さんの真摯さに比例して、そうした経験を凝縮できる貴重な機会となるものと思います。

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村上堅治(農林水産省)

2015年度パンフレットより「学問と行政実務との架け橋」
 私の約30年間の行政実務経験を通して思うことは、学問と実社会とは決して断絶している訳ではなく、政策立案の基礎となる発想はその殆どを学問的成果に負っており、また、学問も実際の政策の検証を通じて発展しているということです。
 現在、我が国は政治的・経済的・社会的に閉塞状況にあり、国の政策も手詰まり感が漂っていますが、この状況を打破するためには、行政実務の世界とアカデミズムの世界が互いにより一層刺激し合うことが不可欠だと思います。
 公共政策大学院の授業を通して、この両方の世界に接し、若い人達のフレッシュな頭脳で、明日の世界を切り開く発想を生み出していって欲しいと願っています。

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柳 淳(外務省)

2014年度パンフレットより「日本の将来をデザインする」
 外交と国際公共政策は、自国の国益と、他国の国益や国際公益との整合性を保っていくという意味で、究極の公共政策です。現代は、グローバル化とボーダーレス化が進み、国内政策と対外政策の境界が消滅しています。学生が将来どんな分野に進んでも、国際社会との関係に晒されます。外国との間で相互理解と調整が必要になり、「世界の中の日本」「日本の国益」「国際公益」を実感するでしょう。その時に必要な、戦略的・合理的な思考と行動のプロセス、大局的な国際情勢の見方、情報収集と分析、政策形成と意思決定、外交交渉を理論と実践の両面から考えていきます。学生が、自分の頭で批判的に考え、異なる意見にも謙虚に耳を傾け、相違点を明らかにすると共に一致点を見出し、公共的議論に建設的に参画する。洗練・啓蒙された世論の担い手になることを期待します。

2015年度パンフレットより「国際社会の作法と思考を磨く」
 外交は、自国の国益と、他国の国益や国際公益との整合性を保っていく、究極の公共政策です。グローバル化と相互依存が深化した今日、国内政策と対外政策の境界は消滅しており、学生は将来どんな分野に進んでも国際社会との関係に晒されます。その際に必要となる国際社会における作法と思考、言い換えれば外交感覚を磨きましょう。
 日本の未来は、どれだけ国際社会で活躍できる人材が育つかにかかっています。

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奥村 豪(公正取引委員会)

2015年度パンフレットより「つながりを大切に」
 あることに関心を持って調べていくと、新しい疑問に出会い、更に調べると最初の関心事がいろいろな角度から見え、意外なつながりが浮かび上がってきたという経験をしたことがあると思います。これを経済活動の分析といった場面にあてはめてみると、例えば、ある産業に興味を持ち、その産業とつながる前後の産業、規制、地域特性などが見えてくると、正の連関を生み出す人・地域・産業間のつながり、施策の必要性が浮かび上がってくる、という感じでしょうか。産業や地域同士のつながりを紐解き、正の連関に導く施策を提案することは容易ではありませんが、価値観や得意分野の異なる人間が能力や知識を持ち寄るチームであれば十分可能と思います。本大学院における公共政策ワークショップ等の活動を通じ、互いの個性をぶつけ合い、相互のつながりを深め、互いに高め合う、正の連関を経験されることを期待します。

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小森 繁(環境省)

2015年度パンフレットより「キーパーソンを結び、未来をつくるプロへ」
 公共政策のイメージはどんなものでしょう。私の環境行政の経験を振り返ると、時代の変化に対応し、地球温暖化やPM2.5など新たな課題に取り組む日々でした。国際的な仕事から地域の活性化まで幅広く、皆さんの想像以上にダイナミックな仕事だと思います。
 法制度・予算等を作ることは、よりよい社会を作るための手段です。私は仕事の中で、自ら問題意識を持ち、仲間とともに活動し、新たな未来を創造しようとするキーパーソン達の力を感じました。彼らは、行政にも、企業にも、市民の中にもいます。公共政策とは、世の中のキーパーソン達と連携し、新しい経済社会を作りあげていく仕事とも言えます。
 本大学院で、公共政策についての理論や政策立案のノウハウを学ぶとともに、ワークショップで、キーパーソン達の心意気と現場の苦労を感じる心を培ってほしいと思います。皆さん一人ひとりが、日本の未来を織り上げていく人材となることを楽しみにしています。

2016年度パンフレットより「社会の困りごとを解決する」
 みんなが困っていること、将来困ることを、なんとかしたいと思いませんか?
 経済社会の自律性だけではうまくいかない問題があります。例えば、環境問題です。水俣病の悲劇などを繰り返さないために、企業や消費者が、費用を支払い、対策を講じる仕組みが必要です。さらに、地球環境問題は、未来まで想いを広げなければなりません。社会の理念とルールを作り上げる「志」のある人が重要です。公共のマインドと智慧を磨きましょう。

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宍戸邦久(総務省)

2014年度パンフレットより「現場主義を通した政策プロフェッショナルへ」
 「机上の議論に終始するな。現場では何が起きている?」私がよく学生の皆さんに言う言葉です。政策を企画・立案するに当たっては、国民・住民の皆さんを取り巻く環境はどうなっているか、実際に何が必要とされているのかを掴まなければなりません。「公共政策ワークショップ」では、研究対象となる現場に赴き、何が起き、何が語られ、何が求められているのかを追い求め、そこから、人々の生活・生き様において幸せにつながる政策の姿を提案していただきます。その過程では、真の課題になかなか到達できず、戸惑いと試行錯誤の連続かもしれません。しかし、そこで得られる経験は、他では得られない貴重な財産となるでしょう。政策プロフェッショナルを目指す皆さんが、本大学院で学ばれ、様々なフィールドで活躍できる人材になっていくことを期待しています。

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神山 修(農林水産省)

2017年度パンフレットより「実効性ある政策形成能力を目指して」
 実際の政策は、専門的な知識をベースとして、様々な意見・立場を有する利害関係者等との調整と合意によって形成されますが、その際、現場の視点に立脚することが重要です。
 本大学院の授業の中心となるワークショップは、まさに文献調査、現地調査や関係者へのヒアリング、そして仲間との議論等を通じて、こうした能力を育成していくものです。
 多くの学生にとって初めての経験で最初は戸惑うかもしれませんが、こうした活動を通じて実効性ある政策形成能力を養い、将来の日本を切り開く人材になってほしいと期待しています。

平木塲弘人(外務省)

2017年度パンフレットより「理論と実践」
 東北大学公共政策大学院では、公共政策に関する理論を学ぶとともに、公共政策ワークショップで、具体的な課題について調査し、考え、議論し、解決策を立案します。これらが車の両輪となって、公務員をめざす学生にとって非常に有意義な機会が提供されています。皆様が、将来の日本の公共政策を担う人材として活躍されることを期待しています。

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